JAL印の「無人ヘリ」が離島間を飛び回る! 本社に出現した「コックピット」の意義は

【リード】 JALが長崎県の離島地域で、無人ヘリコプターによる物資輸送のテストを実施しています。同社の今後の事業の柱にもなり得る次世代モビリティの取り組みの皮切りともいえる、その実証実験の裏側を見てきました。

ヤマハ製の「FAZER R G2」を使用

 JAL(日本航空)が2020年11月、長崎県五島列島の新上五島町で、無人ヘリコプターを用いた物資輸送の実証実験を行っています。この様子が10日(火)、報道陣に公開されました。

 今回公開されたのは、中通島(なかどおりじま)と、その南西にある若松島までのおよそ24kmの飛行の様子。このほか、中通島からその北側にある小値賀島の約26km、中通島と佐世保市の約56kmで実証実験が実施されています。使用する無人ヘリは、ヤマハ製の「FAZER(フェイザー) R G2」です。

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JAL「新上五島町での無人ヘリコプターを利用した物資輸送」の様子(2020年11月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 報道公開では、細菌性感染症の検体や郵便物の疑似品が運ばれました。無人ヘリは、離着陸などを除き、東京都品川区にあるJAL本社ビルから遠隔で操作。上空では、事前に設定された、陸地を避け海上メインを飛行するルートを自動操縦で航行します。ただし、人の乗っている漁船などを上空から発見した際は、安全確保のため手動操縦に切り替えるなど、臨機応変な対応も可能です。

 JALの赤坂祐二社長は、2020年10月に開いた会見で、今後無人ヘリコプターやドローンといった次世代エアモビリティ事業の強化を名言。その際、旅客機でいう航空管制にあたるような、モビリティを管理する仕組みである「運航管理プラットフォームの構築」であればJALのこれまでのノウハウを生かせるのでは、と今後の取り組みの方向性を示しています。

 JALは今回の実証実験をもとに、実用化に向けて必要な安全運航に関するデータの取得や科学的な検証を行うとしています。ちなみに、報道公開された中通島と若松島間は、陸路で行くとなると、唯一の手段が島同士をつなぐ「若松大橋」の1本のみ。近い将来もしJAL印の無人ヘリが実際に投入できれば、ライフラインの充実が図られることになります。

【了】

【写真】PCのなかに出現する「無人ヘリのコックピット」

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