【空から撮った鉄道】深まる秋の福島の鉄道〔第1回〕 福島交通

2016年の秋、福島県の鉄道を空撮しました。今回は第1回目として、福島県の民鉄、福島交通飯坂線を紹介します。空撮したときは7000系から1000系へとバトンタッチする直前でした。いまは定期運用から外れた7000系現役時の姿をお見せします。

この記事の目次

・空撮は福島県を題材とした作品活動の一環で
・7000系は引退が始まるころ
・福島駅から撮影を開始した理由
・桜水駅では旋回数多めで
・仙台空港経由で飯坂温泉の湯船に浸かる

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空撮は福島県を題材とした作品活動の一環で

 2016年は、福島県を題材とした作品活動をしていました。その一環として県内の鉄道を空撮し、いわき市と東京の個展で発表しました。空撮は春と秋に行い、今回と次回に紹介するものは11月10日に空撮したものとなります。

 県内の空撮は、深まる秋の鉄道をテーマにして、仙台空港発着で計画しました。東京で何度も担当してくれたパイロットが仙台にいるので、久々にその方と組んでの空撮となります。私の鉄道の撮り方はだいたい分かっているので、とくに撮影方法の細かい説明もせず、いつものように飛んでもらいました。

 行程は、仙台空港から南下して阿武隈急行を撮りつつ、第三セクター鉄道や貨物鉄道を除く唯一の民鉄・福島交通飯坂線を撮ります。その後は山脈を越えて只見線へ向かうのですが、そのあたりの話は次回にします(よって、次回は只見線です)。

7000系は引退が始まるころ

 飯坂線は福島駅を起点に飯坂温泉へ至る路線で、住宅街を結び、ほぼ平坦な地形に単線の線路が敷設されています。車両は東急電鉄から譲渡された7000系で、先頭部は新規に製作された左右非対称顔。台車は東急時代から履いているパイオニアIII型で、乗車すると微妙な揺れが独特な乗り心地でした。2016年の秋は7000系がそろそろ終焉となり、同じ東急電鉄から譲渡されてきた1000系へとバトンタッチする直前でした。過渡期の空撮となったわけです。

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福島駅に福島交通7000系が進入し、EH500形けん引のコンテナ貨物列車も到着するベストなタイミング。7000系は前面帯がピンク色となった「花もも」ラッピング車で、床置き冷房を設置した編成の前面帯を青から変更したものである(2016年11月10日、吉永陽一撮影)。

福島駅から撮影を開始した理由

 飯坂線は地上でも撮影していたので、どこに何があるか、駅と駅との距離感覚はだいたい掴めていました。上空からではあっという間に空撮できてしまうほど路線長が短く、計画段階では全線を撮影してから次の箇所へ行こうとしていました。ですが、それだとプランに余裕がなくなるため、最初は福島駅周辺で撮り、仙台空港への帰りがけに飯坂温泉まで狙うことにしたのです。

 まず福島駅へ向かいます。この日の天候は曇り。小私鉄とJRの長大編成との対比も狙っていたので、貨物列車の到着時刻前後に福島駅周辺で撮影開始しました。東北本線にはEH500形牽引の貨物列車が停車するところで、飯坂線も2両編成の7000系が駅へ進入します。貨物列車と18m級の7000系とを比べるのもなんですが、福島駅では貨物列車が堂々と構え、7000系が可愛らしく見えました。こういう「長大編成と小私鉄」が並ぶ組み合わせは、かつての国鉄時代では全国あちこちで見られていたのでしょうね。気がついたら、数えるほどになってしまいました。福島交通の撮影は一旦ここまでにして、只見線と郡山市内を巡って帰り道に再開します。

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Writer: 吉永陽一(写真作家)

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。

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