地上22mから「らせん状に降下」多摩都市モノレールが「非常用脱出シューター」導入

一度体験してみたいです…

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多摩センターと上北台とを結ぶ多摩都市モノレール(乗りものニュース編集部撮影)。

 多摩都市モノレールは2020年11月20日(金)、所有車両のうち1編成に「非常用脱出シューター」を初導入し、使用開始したと発表しました。

 今回導入したのは、ビルなどで使用されている避難器具で、筒状のシューターを地上へまっすぐ下ろし、避難者が中を「らせん状」に下りていくものです。東京モノレールや大阪モノレールなどにも搭載されています。

 シューターは4両編成の列車の最前部と最後部の車両の計2か所に設置。長さは25mで、多摩都市モノレールにおいて地上から最も高い場所が地上22mのため、十分に避難経路を確保することができます。

 モノレールは一般の鉄道の高架線と違い、駅と駅の間で車両が走行不能になった際など、有事の際に線路沿いを歩いて避難することができません。多摩都市モノレールではこれまで、隣に車両を停車させ、板を渡して乗り移る方法や、消防車のはしご車で救出するなどの方法を想定していました。今回のシューター設置で、緊急時の車両からの避難がより迅速化されます。

 多摩都市モノレールでは今後、全16編成へ順次設置を進めていく予定としています。

【了】

【写真】上空のモノレール車両から「ズルズル~」 脱出用シューター

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