東京消防庁 消防二輪「クイックアタッカー」や最新EV救急車も参加 池袋で震災訓練実施

人通りの多い場所を一時封鎖し、訓練しました。

 東京消防庁は2020年12月5日(土)、「東京消防庁管内で震度7を観測する地震が起き、大規模災害が多数発生した」という想定で、大規模な総合震災消防訓練を実施。その一環で、池袋駅至近にある池袋西口公園野外劇場(グローバルリング)で行われた実動訓練を報道公開しました。

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エンジンカッターで鉄パイプを切断する特別救助隊(レスキュー隊)の隊員(2020年12月5日、柘植優介撮影)。

 午前9時30分に始まった訓練では、ビル外壁の崩落により走行中の路線バスや歩行者が巻き込まれ要救助者が多数発生したという想定のもと、現場指揮所や救護所が立ち上げられ、ケガの程度を判別するトリアージが行われました。

 一方、がれきの下敷きになった歩行者を救出するため、特別救助隊(レスキュー隊)がチェーンソーやエンジンカッターなどを用いた、がれきや障害物を除去。消防団や震災ボランティア、災害派遣医療チーム(DMAT)なども駆け付け、エアーテントを設置するなどして午前10時半に状況は終了となりました。

 今回の訓練には、近傍の消防部隊9隊と地元消防団、町会、東京メトロなど6機関から、消防職員141名を含む総勢173名が参加しました。

 訓練終了後、インタビューに応えた池袋消防署の稲垣正信警防課長は、「都心のターミナル駅である池袋駅の周辺で、実際に震災が起こるであろう、またその際にはこんな事件や災害が起きるだろうという想定の下で実施しました。事業者や町会、消防団、さまざまな方々と協力して、今後も安全安心な都市、池袋を目指して一生懸命励んでいくという意識のもとでこれからも邁進してまいります」とコメントしています。

【了】

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