実は「隠れ最先端空港」 佐賀空港の裏に実験場出現! 無人で手荷物をコンテナ移送 ANA

ANAが新技術の実験の場としていることから、将来空港の実験場と化している「裏最先端空港」の佐賀空港。今回のテストは、次世代アイテムを用いて、手荷物を対象便に搭載するまで一連の工程を試すというものです。

利用者にメリットもあるかも 無人のクルマも走る

 コンテナへ積むまでの時間についても、「手荷物積み付けロボット」は、人手を用いた場合と比べ、荷物ひとつあたり約5秒短縮。「積みこみ時間が短縮されたことでお客様にとっても定時性が向上するほか、手荷物運搬に人の手を介することが減るので、新型コロナ禍の中でお客様の安心感も向上するのでは」(ANA)としています。

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佐賀空港に設置されたANAなどの「手荷物積み付けロボット」(2020年12月16日、乗りものニュース編集部撮影)。

 これまで佐賀空港などで実証実験を重ねてきた「自動運転トーイングトラクター」も進化。これまでは、緊急時対応のため運転手が乗車した状態で自動走行をテストしていましたが、今回ついに運転席が無人の状態で、「積み付けロボット」が積んだ荷物の入ったコンテナを引っ張り、貨物上屋周辺の制限エリアを自動走行。運航の監視は、タブレットなどのモバイル端末を用いて実施されます。

 ANAはこのテストを「技術面および運用面の課題を早期に洗い出すとともに、前後の工程との連携や業務の効率化に向けた検証を実施し、新たな空港地上支援業務モデルの構築につなげていく」としています。

【了】

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