コロナで赤字過去最大のANAに一筋の光差すか 「うれしい悲鳴」国際貨物需要増の要因は?

新型コロナの影響で、2020年度4月から12月期の連結決算の純損益が、過去最大3095億円の赤字を計上したANAホールディングス。とはいえ国際貨物部門については「うれしい悲鳴」となる売り上げを記録しています。その要因はどこなのでしょうか。

 航空会社のANA(全日空)やピーチを傘下にもつANAホールディングスは2021年1月29日(金)、2020年4月~12月期の決算を発表しました。新型コロナウイルス感染拡大による航空需要減退など影響を受け、連結純損益は過去最大となる3095億円の赤字となっています。

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ANAのボーイング777F(乗りものニュース編集部撮影)。

 同日行われた会見で、ANAホールディングスの福澤一郎常務執行役員は、その詳細を説明します。

「国際線旅客数は約95%減り、10月、11月の国内線の利用率は60%超まで戻ってきたものの、それでも前年比を大幅に下回っている状態は変わりません。LCCのピーチについても、収入は前年比76.1%減といった状況です」。

 とはいえそのようななか、福澤執行役員も「うれしい悲鳴」と表現するのが、国際線航空貨物の需要です。「10月から12月の第3四半期の収入は、過去最高を更新し、前年比1.3倍となりました」(ANAホールディングス)とのことですが、ここまで需要が増えた理由はどこにあるのでしょうか。

 福澤執行役員は理由について「完成車、自動車部品や半導体・電子機器などは単価が非常に高く、この需要を取り込みました。高単価商品を優先的に輸送したことで、第3四半期単独の単価は、前年比2.2倍まで伸びました」とコメント。「貨物機は、過去にないレベルで稼働しています。ここまで貨物需要が伸びるとは思いませんでした。第4四半期は第3四半期と比べて多少下がると見込まれますが、この高い需要は2021年度以降もしばらく続くのではないか、と見込んでいます」としています。

 なお、2020年のANAグループでは、コロナ禍のなかで、貨物専用機による臨時便・チャーター便の設定に加え、10月に成田~フランクフルト線、12月に成田~バンコク線に大型貨物機「ボーイング777F」をそれぞれ投入。旅客機に乗客を乗せず、貨物のみを搭載し輸送する便も運航しています。

【了】

【実は席あります】ANA「ボーイング777F」の機内

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