電車の定期券に「入会」? 通勤定期をサブスク化する東急のねらい

「サブスク化」する定期券

「DENTO」ではこのほか、通勤定期券所持者を対象に「1日乗り放題100円チケット」や相乗りハイヤー、クーポンの配布などを実施。またグループの東急でんき&ガスでは「定期券割」も行われています(誰でも使えるサービスもあり)。

 いわば東急線の通勤定期券所持をサブスクリプション的に考え、それに“入会”していれば、様々な割引きや利便性を受けられる、という具合です。

「Satellite Biz Liner」を使う場合、定期券に+αで支払うことになりますが、東急の森田課長は「これから先、企業の福利厚生も多様化していくと思われるなか、多様な移動の仕方を認めていただいたり、また東急と企業が契約したりする形もありうるのではないか」と話します。

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「DENTO」では、東急グループのジムで運動やテレワークができるチケットも用意(2021年2月、恵 知仁撮影)。

「DENTO」は、そうした様々なサービスを提供することにより、東急沿線で暮らすこと、そこから通勤することの魅力を高める実験でもあります。

 日本の私鉄は古くから、「鉄道」を軸に「生活」に関わる多様な業態へ展開するビジネスモデルで、東急はその象徴的な企業です。

 コロナ禍で「鉄道」が、「生活」が大きく変わりゆくなか、そんな東急がグループ力を活かしてどう変化し、「鉄道」と「生活」について新しい価値観を提供していけるか、大いに注目されるところでしょう。

【了】

【図解】「バス通勤時間」をどうやって「業務時間」に組み込むのか? その方法

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

2件のコメント

  1. 通勤定期所持者が多い時間帯の列車運行に費やされる経営資源を考えるとそれほどではないけど、不公平感がある。

  2. 今の鉄道会社の大不況とこの先のアフターコロナを考えると、色々とアイデアを、出さなくてはいけないから大変だよね。
    専用バス導入の是非はともかく、通勤時間を勤務時間にするという発想は良いと思う。手始めにバス車内にフリーWi-Fiにしていただきたい。それと、サブスクなら月定額で駅売店toksの弁当とかの商品を無料サービスするとかもして欲しい。