元JALのボーイング727、英国の道路を激走! でもなぜ? 「大変身」の経緯とは
1963年にデビューし、かつて日本の航空会社でも主力機のひとつだったボーイング727。日本の航空会社から消え30年近くたったいま、1機の元JAL機が姿を変え、イギリスで注目を浴びています。どういった経緯があるのでしょうか。
T字尾翼3発エンジン、国内線で活躍した727
ボーイング727は、1963(昭和38)年に初飛行した3発ジェット旅客機です。JAL(日本航空)では1965(昭和40)年にダグラスDC-8、コンベア880についで導入され、ANA(全日空)では1964(昭和39)年に初めてのジェット旅客機として採用されるなど、日本でもかつて馴染み深いモデルでした。
機体の特徴といえば、3発のエンジンを機体後部に配置した「リアジェット」のスタイルで、水平尾翼が垂直尾翼のうえにつく「T型」の尾翼デザインであること。JALは727の長所を「離着陸距離が短い」こととしており、「60年代後半の国内線主力機」とも公表しています。製造機数はシリーズ累計で1800機以上と、世界的に見てもボーイング屈指のヒット作のひとつといえるモデルです。
ただ、JALのボーイング727は、1970年代後半から退役が始まり1988(昭和63)をもってすべてが退役した、と記録されています。多くの機体はその後海外に売却され、各航空会社でさまざまな「第2の人生」を過ごすことになりました。しかし時は下り2021年、とある元JALの727が、一風変わった形で、日本のはるか彼方で脚光をあびています。
イギリスのITV、BBCなどが2021年2月27日に報じたのは、727型機の胴体がトレーラーにけん引され、一般の道路を通り、工場地帯を運ばれる様子です。
JALの727というと、よど号が。
あれもプライベートジェットになったそうだが。