JRグループがダイヤ改正「未曽有の大減量ダイヤ」 終電時間は戻るのか?

進むワンマン化・自動運転 今回のダイヤ改正で明るい話は?

 今回のダイヤ改正は、「ワンマン化」「自動運転」もポイントに挙げられます。

 首都圏でも水戸線、内房線、外房線など、運転士のみが列車に乗務するワンマン化が進行します。

 また常磐線(各駅停車)の綾瀬~取手間では、ATO(自動列車運転装置)を導入。JR東日本では初のもので、従来通り運転士と車掌が乗務しますが、将来的にはワンマン運転、また国家資格を持つ運転士は乗らない「ドライバーレス運転」が目指されます。

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房総地区に新投入されるワンマン運転対応のE131系電車(2021年2月18日、恵 知仁撮影)。

 JR九州も2020年12月から同様の「ドライバーレス運転」を目指す実証運転を行っているなど、今後の人口減少や人手不足が見込まれるなか、列車の運行に関わることのさらなる効率化、省力化がまた一歩、今回のダイヤ改正で進みます。

 ダイヤも運行システムも全体的に収縮していく流れですが、新しい技術を使って効率化される面もあるため、必ずしも悪い話ではありません。固定費が大きい鉄道でそれが削減できれば、サービスの維持向上にもつながります。

 一方、今回のダイヤ改正における明るい話としては、新幹線の上野~大宮間で最高速度が110km/hから130km/hにアップし、所要時間が1分短縮されることが挙げられます。わずか1分ですが、将来的に新幹線が札幌や福井県の敦賀までさらに延びる(所要時間が増える)なか、1分でも短いことは価値があります。

 また、国鉄型車両の引退は寂しい話ではありますが、新型車両の導入になるため、利用者にとっては明るい話でしょう。

【了】

【写真】なにやら、やたら特急っぽくされた「踊り子」用185系電車 白緑じゃないよ

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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3件のコメント

  1. 乗り物ニュースは、頼んだわけでもないのに、勝手にブラウザに入り込んで、頻繁にPC画面にポップアップするなんてひどい。ネットでのニュースは、読みたい人が、適宜検索してみるべきものである。こういうことはやめてもらいたい。極めて迷惑である。こういうことはやめてもらいたい。

  2. 新しい車両が、必ずより良いものであったらよいのですけれどもね…

  3. 始発や終電が短縮されたとしても、世界的に見てラッシュな日本の電車は改善しなきゃいけないでしょ。
    もっと増やさなきゃ行けない路線もある。
    電車の方がよっぽど密になってることもある。
    満員電車が当たり前ではない!