装備は鉄槍! こん棒! 敗北寸前イギリスもやってた「槍で爆撃機を撃ち落とせ」の実態
戦時中の日本をおおむね揶揄する意味合いで引き合いに出される「竹槍訓練」、実はイギリスも、上空にドイツの爆撃機が飛んでいるなか、ボランティア(志願兵)部隊に鉄槍を支給していました。なぜそのようなことになったのでしょうか。
イギリスにもあった「竹槍精神」
「竹槍でB-29爆撃機を撃ち落とせるわけがない」
日本や日本人を批判的に語る場合、ときおりこのような言葉が使われることがあります。これは第2次世界大戦中、特に末期において、アメリカ軍の大型爆撃機B-29によって日本本土が焼かれる中にありながらも、竹槍訓練が実施されていた事実に由来することは多くの皆さんがご存知の通りです。
いうまでもなく爆撃機を阻止するには対空砲や戦闘機が必要であり、その程度のことは当時の日本人も分かりきっていたに違いありませんが、それでもなお真剣に竹槍訓練が行われていました。
冷静に考えてみれば非合理的でこっけいでさえある「竹槍精神」ですが、実のところ日本だけに見られた事例ではなく中国、ソ連、ドイツなどほかの国でも同じようなことが行われていました。そのなかでもイギリスでの実例は、日本と非常によく類似していたといえるでしょう。
イギリスは第2次世界大戦の戦勝国ではありますが、戦争初期は敵対国であったドイツに負け続きであり、非常に厳しい状況へ追い込まれていました。
特に1940(昭和15)年はイギリスにとって最悪であり、同盟国フランス防衛のために派遣されていたイギリス陸軍は、フランスが敗北すると本土グレートブリテン島へ急きょ撤退。幸いにも大多数の人員は帰国できましたが、装備のほぼ全てをフランスへ置き去りに、身ひとつで逃走しました。特に戦車や大砲、車両などの重重量物はほんの数週間の撤退戦のあいだに、イギリス全軍保有量の50%以上が失われています。
根性論が目立ち始めたら、終わり。須らく。
「弓と矢、投石器(スリング)の配備はいつごろになりますか?」
なかなかイギリス人らしいウイットに富んだ発言だな。
日本人なら「無い無いと言うな。」と言って、無ければ自分で竹やりでも作れと言う所だろうが、向こうにしてみれば、”それすら製造できなくて戦争に勝てる?”と政府のケツを蹴ってると言う所だろう。
面白い記事だった。'日本とイギリスは大戦の勝者と敗者という違いこそあれど、切羽詰まった島国が選択した最後の手段が同じ槍であったという事実'という部分は、なんか深いなと…。
祖母が疎開先から戻ってきたら自宅の庭の「防空壕」は崩れていたそうだ。空襲の直撃は免れているが振動の影響か何かの破片でも飛んできたのか。
風船爆弾が「成功」した例は既出ですか。北米でボーイスカウトがピクニックくしていてやられたんですっけ?これも彼我の差ですよ。