装備は鉄槍! こん棒! 敗北寸前イギリスもやってた「槍で爆撃機を撃ち落とせ」の実態
国家存亡の危機に装備はゴルフクラブ…?
ドイツの次の標的は、自分たちイギリスであることは明らかです。イギリスは本土決戦に備え、徴兵検査不合格者や兵役対象外の若年層、高齢者など17歳以上65歳までの男性からボランティア(志願兵)を募り「ホームガード(本土防衛隊)」を編成します。ボランティアは文字通り無給でしたが、1940年末に168万の志願者を集めるなど、戦争終結まで100万を下回ったことはなく、また非戦闘任務において女性も多く参加しました。
国民が一致団結し徹底抗戦する意思を固めたものの、この時点におけるイギリスのライフル保有量はわずか100万丁でした。これらはフランスから逃げ帰った兵の再武装と増強に最優先で割り当てられ、また世界中の植民地、特に対日関係悪化が懸念されていたアジアの防衛に必要だったこともあり、ホームガードへはほとんど支給されませんでした。そのためホームガードは、軍用ではない狩猟用ショットガンやライフル、それが無ければ、もはや博物館の展示物と化していたマスケット銃、さらには農具、ゴルフクラブに至るまで、武器になるものは何でも自前で持ち込んで使う必要がありました。
明日にでも本土決戦が始まるかもしれないなかでの深刻な武器不足にあって、イギリス政府は、ともかく彼らに何かしらの武器を支給しなくてはなりませんでした。この難題に対する首相のウィストン・チャーチルと戦争省次官ヘンリー・ページ・クロフトの解答は、「素手やゴルフクラブよりはマシ」であり「すぐにでもそろえることができる」武器であるパイク(槍)やメイス(こん棒)を量産するという決定でした。
根性論が目立ち始めたら、終わり。須らく。
「弓と矢、投石器(スリング)の配備はいつごろになりますか?」
なかなかイギリス人らしいウイットに富んだ発言だな。
日本人なら「無い無いと言うな。」と言って、無ければ自分で竹やりでも作れと言う所だろうが、向こうにしてみれば、”それすら製造できなくて戦争に勝てる?”と政府のケツを蹴ってると言う所だろう。
面白い記事だった。'日本とイギリスは大戦の勝者と敗者という違いこそあれど、切羽詰まった島国が選択した最後の手段が同じ槍であったという事実'という部分は、なんか深いなと…。
祖母が疎開先から戻ってきたら自宅の庭の「防空壕」は崩れていたそうだ。空襲の直撃は免れているが振動の影響か何かの破片でも飛んできたのか。
風船爆弾が「成功」した例は既出ですか。北米でボーイスカウトがピクニックくしていてやられたんですっけ?これも彼我の差ですよ。