「青春18きっぷ」ユーザーに立ちはだかる「静岡県が長い問題」本当か? 検証してみた
JRの普通列車が乗り放題になる「青春18きっぷ」。これを使って格安で東京~大阪間を移動する場合、よく話題になるのが「静岡県の長さ」です。本当にそうなのでしょうか。また、それを緩和する方法はあるのでしょうか。
東西に長い静岡県
JRの普通列車が乗り放題になる「青春18きっぷ」。これを使って格安で、普通(快速含む)のみを利用し東京~大阪間を移動する場合、よく話題になるのが「静岡県の長さ」です。
東京都発だと、神奈川県、静岡県、愛知県、岐阜県、滋賀県、京都府、大阪府と都道府県を移動しますが、そのうち静岡県が長すぎる、というもの。本当にそうなのでしょうか。
以下の乗り継ぎをモデルルートにして、検証してみました。
東京 0742(1529E)0931 熱海 0937(431M)1034 興津 1043(759M)1215 浜松 1225(943M)1259 豊橋 1302(2527F 快速)1432 大垣 1441(235F)1516 米原 1517(3487M 新快速)1642 大阪
このうち、距離と所要時間を駅間ごとに各都道府県へ分けると、おおよそ次のようになります(都道府県境の区間は除外)。
東京都(東京~品川):6.8km、8分
神奈川県(川崎~湯河原):80.9km、83分
静岡県(熱海~新所原):177.8km、192分
愛知県(二川~木曽川):101.9km、80分
岐阜県(岐阜~関ヶ原):27.5km、36分
滋賀県(柏原~大津):72.7km、60分
京都府(山科~山崎):19.6km、17分
大阪府(島本~大阪):26.5km、19分
東京~大阪間の距離は556.4kmで、モデルルートの所要時間は9時間(540分)。静岡県はそのうち距離の32%、時間の36%と約3分の1を占めており、圧倒的です。
しかし、静岡県内の電車が特に遅いのかというと、そうでもなさそうです。
無理やり東海道線を使わなくても、途中で御殿場線を利用するルートもあります。毎時2本程度ですが、全線通し(約6割)と沼津〜御殿場の区間運転(約4割)があり、1本で乗り通しやすそうです。
東北道を走ると岩手県が長い
そもそも18きっぷは移動の手段ではなく、どう楽しむかを考えて使うもの。
単純な距離や時間の比較ではなく印象の問題。
初めて東海道本線を東京から米原まで乗り通したとき(勿論18きっぷで)も静岡県はあっと言う間だった。
今では東海道本線を退屈に感じてしまうのは景色に新鮮味を感じなくなったのと、ロングシートに座りっぱなしだからだろう。もっと空いていて右側の窓から左側の窓の席へと気ままに移動できたり、途中の駅で駅弁を買ったりすれば楽しみは広がる。ロングシートで駅弁を開けても気恥ずかしくないくらいの乗車率ならばだが。
今は乗れないが、北海道の滝川から釧路までの普通列車は乗ってるだけで十分楽しく、もう釧路?って感じだった。自分にとっては見慣れないものばかりで退屈しなかったというのが大きいだろう。根室本線に乗り慣れてる人だったら苦行としか思えないのも想像できる。
20年ぶりにこの区間を青春18きっぷで通ったけど、スマホ・タブレットがあれば殆ど苦にならなかった。
前はガラケーや本だけでは暇が潰せず、静岡がとにかく長かった印象。
具体的に静岡圏内の何処がお勧めなのか書いてないあたり、筆者の単なる机上の空論か。
時刻表マニアじゃないんだから、リアルに即した提案をしてもらいたい