科学博物館の零戦やYS-11など5機 茨城・筑西市で年内に一般公開へ

YS-11は量産初号機です。

5点の航空資料がラインナップ

 国立科学博物館は2021年内をめどに、同館が保有する航空資料を、茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティ内に新たに設置される「科博廣澤航空博物館」で一般公開します。

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国立科学博物館の零式艦上戦闘機(画像:国立科学博物館)。

 一般公開される航空資料は、以下の5点で、それぞれのプロフィールは次のとおり。
・シコルスキーS-58(HSS-1):1959(昭和34)年に南極に残されていたカラフト犬「タロ」「ジロ」を救出。1964(昭和39)年から、海上保安庁で海難救助や海上公害監視、海上交通指導などに使用。
・電建号:戦後、日本での航空再開がなった1952(昭和27)年に日本グライダー倶楽部によるグライダー公開飛行大会が行われ飛行した。日本電建がスポンサーになって製作し「電建号」と命名された。
・ストークB:1976(昭和51)年12月31日、海上自衛隊下総基地で飛行時間の世界記録を樹立した人力飛行機。
・零式艦上戦闘機:2020年7月まで上野本館で展示。ラバウルで戦時中に2機の破損した機体を使って複座としたもの。偵察などで使用。
・YS-11量産初号機:我が国航空機製造事業の期待を一身に受けた量産初号機(製造番号2003)。機体登録番号はJA8610と,YS-11全機中一番若い番号を与えられている。

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 なお、これらの一般公開は「令和3年」としているものの、具体的な時期は「未定」としています。

【了】

ヒロサワで一般公開予定の「YS-11量産初号機」

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