群馬県と静岡県を結ぶ上野東京ライン「最長の普通列車」とは? JR2社にまたがって “1都4県”を走破

「青春18きっぷ」で一度は乗り通してみたい!?

乗り通したら4時間超え

 宇都宮線・高崎線・常磐線と東海道線を直通する上野東京ラインは、長距離を走る列車が多い運行系統となっており、「青春18きっぷ」で移動する際にも活用できます。中でも最長となる列車は、群馬県の前橋駅から静岡県の沼津駅まで直通します。

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JR東日本のE231系(画像:写真AC)

 前橋発・沼津行きは、2024年3月のダイヤ改正で誕生。前橋を19時13分に出発し、両毛線・高崎線・東海道線を経由して沼津に23時35分に到着するダイヤで運転されています。

 走行距離は241kmにおよび、群馬・埼玉・東京・神奈川・静岡の1都4県を直結します。前橋駅から沼津駅まで乗り通した場合、所要時間は4時間を超えます。沼津到着が深夜となるため、その先に乗り継ぐことはできませんが、北関東から神奈川や静岡方面への移動に便利な列車です。

 ちなみに、上野東京ラインには、かつて熱海~黒磯(267.9km)を結ぶ長距離列車がありました。ただ、宇都宮線の運転系統が宇都宮で分離されたため2022年3月のダイヤ改正で廃止されています。

 また、2023年3月のダイヤ改正では、高崎線から前橋まで直通する列車も大幅に削減されるなど、長距離列車の縮小傾向が続いています。加えて、2025年3月のダイヤ改正では、JR東日本管内からJR東海管内の沼津駅まで直通する列車が7往復から5.5往復に減少。JR2社をまたぐ列車も減ってきています。

 果たして今後、貴重なロングラン列車である「前橋発・沼津行き」が残り続けることができるのか注目されます。

【画像】長すぎる!これが上野東京ライン「最長列車」の運行時刻です

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