トンネルで市中心部に直行! “観光名所の裏山”をぶち抜く国道「鹿児島北バイパス」計画が進行中

国道10号「鹿児島北バイパス」の建設計画が進んでいます。

鹿児島市街の「北口」を改良

 鹿児島市街の“北口”にあるボトルネックの解消に向けて、国道10号「鹿児島北バイパス」の建設計画が進んでいます。

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交通量の多い国道10号(画像:国土交通省九州地方整備局)

 鹿児島北バイパスは、鹿児島市の吉野町花倉(三船病院付近)から小川町(鹿児島駅付近)に至る計画延長5.9kmの道路です。JR日豊本線と並走するこの区間の現道は、交通量が多いものの2車線でボトルネックになっており、朝を中心に渋滞が発生しています。

 バイパスは、幅員25m(完成4車線)、設計速度60km/hで計画。1975(昭和50)年に事業化され、これまでに南の小川町(市中心部)側1.2kmが4車線または2車線で開通しています。

 ただ、これだけでは本領が発揮されません。そのため残りの区間でも、事業が継続されています。ただし道路を通すスペースがないため、海上を橋で、陸上は山をトンネルで進んでいきます。観光名所の仙巌園付近は、裏山を長いトンネルで一気に通過します。

 2025年8月7日に開かれた国土交通省九州地方整備局事業評価監視委員会の資料によると、現在、鹿児島北バイパスについては、用地買収や橋梁、改良工事を推進しているといいます。

 一部区間は、2019年に土砂災害が起きて、国道10号(現道)が47時間にわたり通行できなくなったことを踏まえ、2023年に道路構造が変更されました。

 当初の計画は盛土構造でしたが、災害の影響を受けにくい橋梁の構造に変更。これにより全体事業費は555億円から262億円増えて、817億円に見直されています。

 2024年度末時点で、用地取得率は99%、事業進捗率は19%です。

 鹿児島北バイパスは、混雑緩和や安全性向上、物流円滑化などを目的としており、事業評価監視委員会でも事業継続が妥当と判断されました。完成時期はまだ示されていませんが、今後も建設工事が進む見込みです。

【地図】鹿児島北バイパスの計画ルートを見る

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