NATO加盟国ハンガリー ロシア製飛行機ライセンス生産へ 共同で近代化改修も

ロステック/UACとしては西側市場へ進出する足掛かりかも?

旧社会主義国ハンガリーでロシア機を製造

 ロシアの国営企業ロステックは2021年3月17日、傘下のイリューシン アヴィエーション(ロステックのグループ会社UACの一部門)と、ハンガリーのアヴィエーション エンジニアリングとのあいだで、Il-103軽飛行機の共同改良およびライセンス生産について合意し、契約を結んだと発表しました。

 今回の契約に基づき、イリューシン アヴィエーションとアヴィエーション エンジニアリングの2社は、ハンガリー南西部の都市ペーチにある航空技術・生産施設において、Il-103軽飛行機の改良型を開発し、製造するために協力していくとしています。

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ロステック傘下のユナイテッド エアクラフト コーポレーション(UAC)の一部門、イリューシン アヴィエーションが生産するIl-103軽飛行機(画像:ロステック)。

 Il-103は1990年代初頭に旧ソ連で開発が始まった5人乗り(乗員1名+乗客最大4名)の軽飛行機で、国がロシアになった後も開発は続けられ、1994(平成6)年5月に初飛行しています。空冷6気筒水平対向エンジンを1基装備し、未舗装の飛行場でも運用可能な優れた堅牢性や短距離離着陸性能、過酷な自然環境にも耐えられる高い稼働率を有するのが特徴です。

 両者の契約では、既存の設計書類をすべてデジタルデータに変換し、アップグレードを施すことで、民間航空市場への参入をしやすくするというのも含まれているとのこと。近代化改良されたIl-103は、練習機や軽輸送、観光用、緊急医療輸送、環境監視、パトロール、農業支援など、ユーザーの要求に細かく応じることが可能な、各種派生型の生み出すためのプラットフォームになる予定といいます。

 ロステック/イリューシンは、今回のIL-103近代化プロジェクトは、ヨーロッパ諸国にロシアの航空機生産技術を輸出するひとつのモデルケースであり、これによりハンガリー企業に新たな付加価値を与え、新市場へ参入する可能性を生み出すものであると位置づけています。

【了】

【写真】ハンガリー防空を担当 スウェーデン製戦闘機

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