救急車のサイレンも「バックします」も騒音? 現場やメーカー配慮も「ご理解を」

「バックします」音声も聞かれなくなった?

 サイレンに限らず、ゴミ収集車やトラックなどの「バックします、ご注意ください」といった音声アラームをめぐっても、うるさいという意見があるようです。

 東京のある自治体のゴミ収集車は、歩行者に注意を促す観点からも、音声アラームは鳴らすのが基本。しかし住宅密集地などで住民から要望があったところでは、個別対応で音声をオフにしているとのこと。音量を小さくするケースもあるようです。

 サイレンと違い、こうした音声アラームの装着は法令で義務付けられたものではなく、事業者や車両の架装メーカーが、安全上の配慮から自主的に装着しています。架装メーカーや音声アラームのメーカーに聞いても、装着自体は大きく減っていないといいます。

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ごみ収集車(乗りものニュース編集部撮影)。

 こうした音声アラームはシフトレバーやウインカー操作と連動して鳴りますが、オフにできるようになったこともあり、以前より音声が聞かれなくなったと感じるかもしれない、という意見もありました。

 緊急自動車のサイレンは必要不可欠なものであり、また働くクルマの音声アラームも、周囲にクルマの存在を知らせる役目を負っています。安全上の必要性が広く認識されているとはいえ、これらに悩まされている人がいるのも事実。新型コロナの影響で家にいる機会も増ええるなか、これらを騒音と捉える人と現場の思いのギャップが、さらに広がる可能性もあります。

【了】

【画像】どうやって? 「いい香りのゴミ収集車」増加中

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コメント

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3件のコメント

  1. 古く巨大な町工場の空襲警報みたいな昼の時報のほうが喧しい。

  2. 「騒音になると仰っていたのでおたくには救急車を向けられません」って言えれば良いですね。

  3. まぁ大きい病院の前に住んでいると、毎日どころか下手をしたら毎時間にサイレンを鳴らして救急車が来るから文句言いたくなるだろうし、病院ができる前に住んでいればなおさら。
    一応の交通量や道路状況とかで、住民とで夜間にどこかの交差点からはサイレンを鳴らさないと協定を結んでいるところはあるみたいだけどな。