東海道新幹線パーサーの「カスタムドリンク検討会」に潜入 その目的とは?
「新幹線の時間を楽しむ大人」をきっかけに誕生
そもそも新商品の「N700Sソーダスプーン」自体も、新幹線の時間をより楽しんでもらえたら、という視点から生まれたそうです。
車内販売で売れているミニチュアボトルのウイスキー。それを購入した乗客が、セットになっているカップとマドラー、氷、水(もしくは炭酸水)を使い、自分で水割りやハイボールをつくることを楽しんでいるのにパーサーが気づき、そこで簡易なマドラーではなく、乗車記念やお土産にもなるしっかりしたマドラーを用意したら、より新幹線の時間を楽しんでもらえるのでは……というところから、子どもでも楽しめるようソーダスプーンという形で商品化に至ったといいます。
東海道新幹線の車内販売では、2020年末に販売された「シンカンセンスゴイカタイアイス」をよく溶かす「N700Sアルミアイスクリームスプーン」が人気になっていますが、その販売開始より前から「N700Sソーダスプーン」の開発も始まっていたとのこと。
ただ、コロナ禍でアルコールの販売が休止になったことから、今回の「カスタムドリンク」開発になったそうです。「カスタムドリンク」は、売り上げが相乗的にアップし一石二鳥になるのも面白いところでしょう。個人的に、お得な「カスタムドリンクセット」が出ることも期待してしまいます。
「N700Sソーダスプーン」の発売は5月1日(土)。東海道新幹線に乗車した際、パーサーに「おすすめのカスタムドリンク」をぜひ聞いてみて下さいとのことです。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
他の新幹線からは、パーサーに相当する乗務員はいなくなってしまうのですか?