「サメ肌」まとったボーイング777出現へ どんなメリットが? ルフトハンザカーゴ貨物機
「サメ肌」激薄なのに効果はばつぐんだ!
空気抵抗を減らし燃費向上 エコにも
ドイツのルフトハンザカーゴで運航されているボーイング777F貨物機全10機の機体表面に、2022年から、サメの皮の微細構造を模倣した表面フィルム「AeroSHARK」を搭載します。この「AeroSHARK」は、ルフトハンザ・グループで航空機整備(MRO)事業を手掛けるルフトハンザ・テクニークとドイツの総合化学会社BASFが、共同開発したものです。
ルフトハンザ・テクニークによると、胴体表面をサメ肌とすることで、空気抵抗を下げ、燃料消費量を少なくする効果があるといいます。777F貨物機の場合、1%以上の抗力低減が予想されるとのこと。この値はフランクフルトから上海へ個別貨物便48回分に相当するほか、10機全体で、年間約3700tの燃料と1万1700t弱の二酸化炭素排出量の節約に相当するとしています。
ルフトハンザ・テクニークとBASFは2019年、ルフトハンザ航空のボーイング747-400(機番:D-ABTK)の胴体下半分のほぼ全体に、同様のサメ肌外装を取り付け、約1500時間以上飛行するなどの実験を重ねていました。
【了】
かつてサメ肌水着なんてあったのを思い出しました。
物性の違う空気中でも効果があるわけだ。