民間宇宙シャトル「ドリームチェイサー」NASAと施設契約を締結 2022年打ち上げへ

スペースシャトル最後の飛行から10年、再び宇宙往還機が飛ぶ予定。

2022年の打ち上げを前にNASAと契約

 アメリカの民間航空宇宙企業シエラ・ネバダ・コーポレーション(ネバダ州)は2021年5月4日(火)、開発中の宇宙船「ドリームチェイサー」の着陸施設に、フロリダ州にあるケープカナベラル宇宙港を使用する契約をNASA(アメリカ航空宇宙局)と締結したことを明らかにしました。

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2017年10月、カリフォルニア州東部にあるNASAのアームストロング飛行研究センターで各種試験を行っていた際の「ドリームチェイサー」(画像:NASA)。

「ドリームチェイサー」は、いうなれば飛行機形状をした有翼型の再使用可能な宇宙往還機です。ケープカナベラル宇宙港には長さ約4500mのシャトル着陸滑走施設(LLF)があり、位置的にもロケット発射施設であるケネディ宇宙センターに近いことから、ドリームチェイサーがISSから帰還する場所として最適であるとしています。

 シエラ・ネバダ・コーポレーションは、すでにNASAとCRS-2(Commercial Ressuply Services:商業輸送サービス)の契約を結んでいます。CRS-2はISS(国際宇宙ステーション)へ地上から物資や食品、実験装置などを運ぶもので、ドリームチェイサーは、2022年にユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の最新ロケット「ヴァルカン」で打ち上げられる予定です。

【了】

【写真】飛行試験中の「ドリームチェイサー」&「ヴァルカン」ロケットへの収納方法

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