イギリス最新の原子力潜水艦「アンソン」進水 就役は2022年以降の予定
イギリス軍艦特有のパブが艦内に設けられているのか気になります。
ロールス・ロイス製の原子炉を搭載
イギリス海軍は2021年5月17日(月)、アスチュート級原子力潜水艦の5番艦「アンソン」が、イングランド北部の都市バロー=イン=ファーネスにあるBAEの造船所で進水したと発表しました。
アスチュート級原子力潜水艦は、魚雷や対艦ミサイルなどで敵の水上艦や潜水艦などを攻撃するのが主任務の、いわゆる攻撃型原潜と呼ばれるタイプであり、大陸間弾道弾などを搭載する、いわゆる戦略ミサイル原潜ではありません。
イギリス国防省はアスチュート級を7隻建造する計画で、2007(平成19)年6月に1番艦「アスチュート」が進水、2010(平成22)年8月に就役して以降、これまでに4番艦「オーディシャス」までが同海軍に引き渡されています。
今回、進水した「アンソン」は2011(平成23)年10月13日に起工。約10年の工期を経て今回の進水を迎えました。水中排水量は約7700トン、全長97m、全幅11.3m。乗員数は約100名(最大109名)で、ロールス・ロイス製の加圧水型原子炉「PWR2」を1基搭載し、速力は30ノット(約55.6km/h)。533mm魚雷発射管を6門備え、国産の「スピアフィッシュ」魚雷のほか、アメリカ製の「トマホーク」巡航ミサイルなどを装備しています。
なお、「アンソン」のデビッド・クロスビー艦長(艤装員長)によると、2022年には海上公試に入る予定だといいます。
【了】
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