アメリカ 新型戦闘艦「モービル」就役 三胴船インディペンデンス級の13番艦

1番艦「インディペンデンス」退役後も新造は続きます。

最大速力40ノット以上 トリマラン戦闘艦の最新艦

 アメリカ海軍は2021年5月22日(土)、メキシコ湾に面したアラバマ州南部の都市モービルにおいて、新たな沿海域戦闘艦「モービル」の就役式典を行ったと発表しました。

「モービル」は、インディペンデンス級沿海域戦闘艦の13番艦で、2018年12月14日に起工、2020年1月11日に進水しています。艦名の由来は、就役式典が行われた都市モービルで、アメリカ海軍の太平洋艦隊所属艦として、カリフォルニア州にあるサンディエゴ海軍基地を拠点に運用される予定です。

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沿海域戦闘艦「モービル」(画像:アメリカ海軍)。

 インディペンデンス級沿海域戦闘艦は、軍艦としては珍しい「trimaran(トリマラン)」構造を採用しているのが特徴です。日本語で「三胴船」と呼ばれるこの船型は、文字どおり、主船体(センターハル)の左右両側に副船体(サイドハル)が張り出した構造で、3つの船体を船橋やデッキ部分などの上部構造物でつないでいます。

 船体サイズは、満載排水量約3100トン、全長127.4m。ウォータージェット推進により、最大速度は約40ノット(約74.1km/h)以上を発揮することが可能です。武装は57mm単装速射砲と、近距離対空ミサイル発射機を各1基備え、MH-60艦載ヘリコプター2機の運用能力を有しています。

【了】

【写真】「モービル」の特徴 トリマラン船型とウォータージェットの配置

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