高速道の分岐手前で車線変更したくてもできない… 長~い黄色線なぜ?
高速道路のJCTの手前などで、車線変更の禁止を意味する黄色の車線境界線が、延々1km以上にわたって引かれていることがあります。車線変更をもたついていると、あらぬ方向へ向かわざるを得ないケースも。どのような意図でしょうか。
JCT手前ずっと黄色線「車線変更できない!」
2021年4月、警察庁が路面の規制標示として、「進路変更禁止の注意喚起表示」を新設しました。交差点に近い進路変更禁止区間(黄色の実線)の手前、白い破線の区画線の空白部分に「矢羽根」のペイントを設け、進路変更の禁止区間を事前に知らせるものです。
都内の交差点で試行設置した際には、禁止区間で進路変更をする違反車が9割も減ったといいます。それだけ、慌てて進路変更してしまうクルマが多かったとも考えられますが、高速道路では、JCTなど車線変更が必要な場所で、一般道の交差点と比べても遥か手前から進路変更が禁止され、目的の方面へ車線を移りたくてもできなくなる、というケースがあります。
たとえば、中央道の大月JCT(山梨県大月市)で、富士吉田方面(富士吉田線)から本線の東京方面・名古屋方面へ分岐する箇所が挙げられます。
ここでは、分岐点手前のトンネルに入る前から、延々1km以上にわたり進路変更禁止です。その手前に、方面案内の標識とともに「車線変更禁止 100m先」といった注意喚起の看板も立っていますが、もたもたしていると、誤った方面へ進まざるを得なくなるのです。
同様に小田原厚木道路の厚木方面から一般道および西湘バイパスへ連絡する小田原西ICも、分岐点の手前、トンネルを経て1.3kmほどの区間で黄色線が引かれています。こちらは、右車線(箱根方面)から左車線(小田原市街方面および熱海方面)への進路変更は可能ですが、逆はできません。
なぜこれほど長い区間、進路変更が禁止になるのでしょうか。
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山陽道の上下線にもある。トンネル連続する場所は長いオレンジライン(追い越し禁止)。長いオレンジライン天候によって最高時速100kmが80kmになる時もある。中国道(最高時速80km)は長いオレンジラインあまり見ない。トンネルの長い所だけオレンジライン。この差はなんだ?