画期的?「既存ヘリを短時間で最新式に」エアバス成功 ローター換装・飛行システム更新

どんなメリットが?

 今回、ローターシステムの換装作業が行われた機体は、ドイツにおいて航空医療サービスを提供している「DRFルフトレットン」が運用する救急ヘリコプター仕様のH145です。

 同機は2018年に運用を開始した機体で、従来の4枚ブレードタイプです。ドイツ南部のアルプス山脈にほど近い都市フィリンゲン‐シュウェニンゲンにあるDRFの飛行場に配備されていました。

 改良後の機体に乗ったDRFルフトレットンのパイロットは、飛行性能や整備性が向上したことで、おおむね高い評価を与えていました。なお改修作業は、具体的な工数などは明らかにされていませんが、公開された動画を見る限り短時間で終えています。

 これがサービスとして提供されるようになれば、従来ならば機体を買い替えるか、もしくは長期間、整備ラインに入れないと性能向上が図れなかったのが、これまでと比べて短時間・低コストで行えるようになるため、既存機の性能向上がやりやすくなるというメリットがあります。

 またH145は、エアバスと川崎重工業が共同開発した機体であり、日本国内でもBK-117シリーズとして生産されています。将来、これらの機体にも今回のアップグレードプログラムが、活かされる日が来るのかもしれません。

【了】

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