「市民のクルマ」どうしてここまで変わった? 「シビック」の転換点 アメリカではどうか

ホンダ「シビック」の新型が発表されました。かつては初心者にとって手が届く「市民のクルマ」だったのが、その位置づけを大きく変化させたシビック。転換点は何だったのでしょうか。とはいえ、北米では旧来の立ち位置を保ったままです。

「フィットをシビックに」は無理? では「フィット タイプR」は…?

 日本ではぜんぜん売れず、アメリカでは大人気。そのため9代目以降のシビックは、基本的にアメリカ向けのクルマとして開発されています。価格が上昇したのも、サイズが大きくなったのも、アメリカ市場の意向をくんだ結果でした。

 古いシビックに愛着を持つ人間には、「ホンダのエントリーモデルはシビックと名乗ってほしい」という思いがあるはず。いうなれば、「フィットのポジションをシビックにしてほしい」というものです。しかし、世界的に見れば、シビックはすでにビッグネームなっており、今さら小さく安くすることはできません。

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10代目シビックハッチバック(画像:ホンダ)。

 実はスバルにも似たような話がありました。日本で人気だった「レガシィ」が、アメリカで売れるため、だんだん大きくなってしまい、反比例するかのように日本での人気は低迷。結果、かわりのような形で2014(平成26)年に登場したのが「レヴォーグ」でした。ホンダにあてはめれば、シビック=レガシィ、フィット=レヴォーグにたとえられます。

 新型シビックは、もはやアメリカのシビックと言っていいでしょう。昔とは違う立場のクルマになってしまっているのです。寂しいけれど、これが歴史というもの。かわりにフィットに期待しましょう。タイプRも、シビックではなく、フィットをベースに手ごろな価格で販売すれば、また違った印象になるのではないでしょうか。

【了】

【歴代シビック全11代を画像でイッキ見!】

Writer:

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)

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コメント

1件のコメント

  1. フィットベースのシビックタイプRなら過去に発売された事がありますよね。

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