機関銃と機関砲はなにが違うの? 射撃の様子を口径順に並べてみた
おなじみ「機関銃」や「機関砲」ですが、「銃」と「砲」でどのような違いがあるのでしょうか。口径の小さいものから大いものへと、その射撃と着弾の様子を順に並べてみました。
口径≒弾薬の大きさ≒威力
結論からいうと、機関銃と機関砲に、明確な違いはありません。
小学館「日本大百科全書(ニッポニカ)」によれば、そもそも「機関銃」は「マシンガン」ともいい、小銃用の弾薬を使用するおおむね口径(発射口の直径〈内径〉)12mm程度までのもので、引き金を引いているあいだ連続して弾丸を発射し続ける全自動連射(フルオートマチック)銃のことをいいます。対して機関砲とは、「それ(機関銃)より大きな口径の弾薬を使用するものを機関砲とよぶ」と説明されています。使用する弾薬により着弾時にさく裂するか否かという違いは見られるものの、機構としてはほぼ同じものといえます。
実際のところはどうでしょうか。自衛隊の装備を眺めてみると、やはり明確な定義はないものの、口径20mmがその境界になるようです。つまり20mm以上が機関砲で、それ未満が機関銃というわけです。
2018年の「総火演(富士総合火力演習)」における陸上自衛隊の装備では、まず機関銃として「5.56mm機関銃(MINIMI)」が見られました。さらに、水陸両用車(AAV)や96式装輪装甲車(WAPC)などに搭載されている12.7mm重機関銃 M2も挙げられます。これらが射出するのは、基本的に金属の塊である弾丸なので、当たりさえしなければどうということのないものです。ちなみに、「89式5.56mm小銃」も広義では機関銃に含まれる場合がありますが、こちらは自動小銃に分類されます。
航空軍事評論家の関 賢太郎さんは「陸上自衛隊の12.7mm重機関銃 M2は、第二次世界大戦前から使用されていたものです。人類が滅ぶ、あるいは武器を捨てるその日まで使われるかもしれません」と話します。
戦車や戦闘機を取り上げるのは別にいいが、機関銃は乗り物ではない。
少なくともアメリカでは12.7以上が機関砲ですね。
1/2インチ以上の口径を有する銃は砲と呼ばれるのが通例だが、着弾した時爆発する仕掛けのない銃弾を発射するものが銃、爆発する仕掛けを持っているものが砲という解釈もあながち間違いではない。
これだとゼロ戦が搭載していた20㎜銃も基本機関銃である。