川崎重工 穀類や鉱石運ぶ大型ばら積運搬船「KN BLOSSOM」引き渡しへ

スエズ運河通れる船が「スエズマックス」です。

事業統合後初めて開発された次世代タンカー

 川崎重工は2021年6月22日(火)、中国遠洋海運集団有限公司と共同運営する南通中遠海運川崎船舶工程有限公司(NACKS:江蘇省南通市)において、KUMIAI NAVIGATION (PTE) LTD(クミアイ ナビゲーション プライベート リミテッド)向けのばら積運搬船「KN BLOSSOM(ケーエヌ ブロッサム)」の引き渡しを実施しました。

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川崎重工が中国江蘇省で建造したばら積運搬船「KN BLOSSOM(ケーエヌ ブロッサム)」(画像:川崎重工)。

「KN BLOSSOM」は、全長228.9m、幅32.24m、深さ20.20mで、総トン数は4万4375トン、載貨重量は8万2032トンです。ディーゼルエンジン1基を搭載し、航海速力は14.2ノット(約26.3km/h)、定員は25名、船籍はシンガポールになります。

 船型は船首楼付き平甲板型で、ばら積運搬船として穀類、石炭、鉱石などの貨物を搭載可能な船倉を7つ有しています。特徴としては省エネ性能に優れるとともに環境負荷の低減に配慮している点で、電子制御エンジンや高効率プロペラなどを採用することで燃費の向上が図られています。

 また、主機関および発電機関の排気ガスの出口部にSOxスクラバー(排ガス中の硫黄酸化物:SOxを除去する装置)を搭載することで、2020年1月から施行開始されたSOx排出規制強化後も硫黄分の高い燃料油を継続的に使用できるため、燃料油のコスト低減も期待できるとしています。

【了】

【コンセプト】川崎重工が提案する水素運搬用タンカー

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