名古屋市で自動運転の実証運行へ 鶴舞駅など結ぶ 車両はハンドルもペダルも無し
手動運転時は、ゲーム機のコントローラーでバスを操作!
愛知県の自動運転推進事業の一環
愛知県は2021年8月18日(水)から約2か月間、名古屋市千種区のJR鶴舞駅やイオンタウン千種、名古屋工業大学などを結ぶ自動運転バス「Nanamobi(ナナモビ)」の実証運行を行います。
これは県が2016年から進めている自動運転によるビジネルモデル構築の取り組みの一環で、運行や車両提供など事業実施は、バス・鉄道事業者を傘下に持つWILLERを中心とした企業グループが担います。
運行ルートはイオンタウン千種~JR鶴舞駅(運行距離1.6km~1.7km)とイオンタウン千種~名古屋工業大学(運行距離1.4km)の2つ。ルート上には若宮大通など交通量の多い道路が含まれ、一般道上の安全走行に向けた知見の蓄積が図られます。
運行期間は8月18日から10月29日(金)まで。10時~17時の昼間は水・木・金曜日の週3日、20時~22時の夜間運行は10月の特定7日間、1日あたり7便から14便が運行されます。一般利用が可能なのは9月1日(水)~10月29日の昼間便のみ。利用にはインターネットおよび電話で事前予約が必要です。
使用される車両はフランス・ナビヤ社製の「アルマ」。すでに各地で自動運転バスの実証実験に用いられている車両で、定員は14名、最高速度は19km/hです。
なお、完全な自動運転を目標としていることから、車両には一般的な「運転席」が無く、もちろんハンドルやアクセル・ブレーキペダルもありません。
自動運転はレベル2で、ドライバーが常に周辺の監視を行い、緊急時は速やかに手動運転に切り替える形となります。この手動運転は、ゲーム機のコントローラーを操作して行われます。愛知県産業振興課次世代産業室によるとこのコントローラー、十字キーやボタンなどがついた市販のものを活用しているそうです。
【了】
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