「冷静に考えてもすごい…」 1000日で“大動脈”どうやって造った? 名阪国道の貴重な記録に「こんなに大変な工事だったとは」

名阪国道が、2025年12月に開通60周年を迎えます。

 名阪国道が、2025年12月に開通60周年を迎えます。開通まで1000日という目標が示され、「千日道路」の異名が付いた名阪国道の開通までを追った記録映像が公開されています。

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三重県と奈良県の山間部を貫く大動脈・名阪国道(画像:北勢国道事務所)

 名阪国道は三重県と奈良県の山間部を貫く国道25号のバイパスです。三重県側で東名阪道、奈良県側では西名阪道に接続して名古屋~大阪間の大動脈を構成しています。

 案内標識も緑色のものが使われていますが、東名阪道と西名阪道がNEXCO管理の有料道路であるのに対し、その中間にあたる名阪国道は1965(昭和40)年の開通以来、無料です。このため名阪間は、名神高速や新名神高速経由と比べて、この東名阪道~名阪国道~西名阪道ルートが最も安く移動できます。

 ただ、名阪国道は急カーブや急勾配が連続することなどから、全国の高速道路や自動車専用道路のなかでも「死亡事故率ワースト」とされ、警察や道路管理者が注意を呼び掛けています。カーブ区間での滑り止め舗装など、事故防止対策が進行中です。

 国土交通省中部地方整備局は、この名阪国道の建設を追った貴重な記録映像の短縮版を、YouTubeで公開されています。

 名阪国道は、1963年4月から開通まで1000日という目標が示されたため「千日道路」とも呼ばれました。映像は、1963年1月から1965年12月の開通にかけて制作されたものです。

 本来の「名阪国道1000日の記録」は49分ですが、YouTubeでは11分のダイジェスト版が公開されています。

 投稿映像には、「約3年で開通させるって冷静に考えてもすごい…」「こんなに大変な工事だったとは知らんかった」「この動画はほんまに貴重」などといったコメントが寄せられています。

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