横浜の新路線「上瀬谷ライン」実現へ局面動く 市が運行事業をシーサイドラインに依頼
盲腸線になる見込みです。
横浜北西部に計画の新路線
横浜市は2021年9月7日(火)、市北西部の瀬谷区にて計画されている新交通システムの新路線「上瀬谷ライン」(仮称)への事業参画を、横浜シーサイドラインに依頼しました。横浜シーサイドラインは8日(水)付けで、依頼内容を検証したうえで回答すると発表しています。
上瀬谷ラインは、相鉄線の瀬谷駅付近から北へ、旧米軍上瀬谷通信施設跡地へ通じる約2.8kmの新交通システムを建設する事業です。横浜市は通信施設跡地で2027年3月に国際園芸博覧会の開催を予定しているほか、その後にテーマパークを核とした集客施設を整備し、年間1500万人が訪れる拠点とすることを計画しています。
その交通需要を満たす足として、定位性や安全性、経済性を考慮して選定されたのが、軌道上をゴムタイヤで走る新交通システムです。運行事業者の候補として、かねてから横浜シーサイドラインが挙げられていましたが、今回、正式な依頼に至りました。
理由について横浜市は、「本市が所管する公営又は第三セクターで、唯一、軌道事業:新交通システム(AGT)の専門的な知見、運行、経営ノウハウを有する」としています。
依頼内容には、車両や設備、駅、車両基地といった「インフラ外部」について運行事業者が整備すること、そして2027年3月までの開業目標が挙げられており、2021年11月末日までの回答が求められています。
横浜シーサイドラインは、外部有識者を加えた検討会議を開催し、事業の採算性や継続性について検証した上で回答するとしています。
【了】
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