巨大旅客機「エアバスA380」が超アクロバティックに飛ぶ! レアな「展示飛行」のウラ側とは
ありがとうエアバスさん、尊いっす…!
さまざまな視点から「展示飛行」の裏側を…
パリ航空ショーやファーンボロー航空ショーといった大規模な航空イベントでは、旅客機による展示飛行が実施されることがあります。このとき多くの旅客機は、利用者として搭乗する際には考えられないようなアクロバティックな航路を描き低空飛行するのが”お約束”です。ヨーロッパの大手航空機メーカー、エアバスが公式YouTubeなどで、展示飛行の裏側を動画で公開しています。
エアバスによると、旅客機の展示飛行を行う際の重要なルールは、安全上のリスクがないこと、観客の前でプレゼンテーションの中心(展示飛行のキモとなる部分)をもってくること、同じ操縦を繰返さないことなどが挙げられるといいます。また実施場所によっては、飛行エリアにも制限があるとも。フライト時の操縦席には、パイロット2名の後ろに、フライトエンジニアが座り、エンジンの挙動を監視します。
総2階建ての超大型機であるA380型機などが展示飛行する場合、800フィート(約245m)から1000フィート(約305m)で実施するのが一般的といいます。最低高度は500フィート(約150m)ですが、観客の恐怖心を煽らないような配慮だそうです。
もちろん上昇下降、旋回の角度も旅客便のフライトとは大違い。エアバスによると、離陸時のピッチ(前後の傾き)は約30度、360度旋回する飛行中のバンク(左右の傾き)は45度、降下時のピッチは下方向に約15度とのことです。動画では、このフライトの様子が、機外やコックピットなどさまざまな視点から特集公開されています。
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