火花散ってますよ!? エアバス超大型機A380の「尻もちテスト」圧巻の様子 なぜやるのか?

まさに「尻に火が付いた」…。

その名も「VMUテスト」

 ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの公式Twitterなどが、同社の旅客機を用いたフライトテストの一部を動画で公開しています。ここでは、同社の旅客機の胴体後部が地面に触れる、いわゆる「尻もち」を起こし、尾部が摩擦で火を吹く様子などを確認できます。

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総2階建ての巨大な胴体をもつ、エアバスA380型機(画像:エアバス)。

 エアバスによると、この動画で紹介されているのは「VMUテスト」と呼ばれるものだそう。「VMU」は「Velocity Minimum Unstick」の略で、その旅客機のモデルが離陸を継続できる「絶対最小速度」を意味します。このテストでは、機体の前後の傾き(ピッチ角)を限界まで上げながら速度を上げ続けることで、この速度を計ります。「尻もち」が発生しているのはこのためです。

 テストは尾部を保護するためのアイテム(テールスキッド)を装着し実施されますが、操作に失敗すれば、テールスキッドではなく、胴体自体が地面に触れてしまうリスクも存在します。ちなみに、この「VMUテスト」、パイロットにとってもトップクラスのテクニックを要する飛行試験として知られています。

 動画は、イラストや図を用いたテスト概要の説明から始まり、同社新鋭のA350や総2階建てのA380を用いた「VMUテスト」の様子、テスト中のコックピット内部の様子などを紹介しています。エアバスは動画内で、「VMUテストでの飛ばし方は、通常の商用フライトのオペレーションとは大きく異なる」としており、その違いなどについても英語で解説しています。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. その保護具を外せば通常通り運用できるのですよね? 
    圧力隔壁などに影響はないのですよね?

    • こういうのは試験機運用なんで、売ることなく砂漠送りになると思います。
      なおB787はセントレアなどミュージアム送りになりましたが。