都営バス「四季48系統」臨時路線で誕生 有明ガーデン~東京駅 レアな系統名なぜ?
LED方向幕はどのような表示になるのでしょうか。
「ライオンキング」夜公演日に運行
東京都交通局は2021年9月15日(水)、有明ガーデンから東京駅丸の内南口へ直行する臨時系統「四季48」を、9月29日(水)から10月30日(土)までのうち計12日運行すると発表しました。
この臨時系統は、有明四季劇場で行われる劇団四季のミュージカル「ライオンキング」の夜公演開催日に、公演の終了時刻に合わせて運行されるものです。
臨時系統の有明ガーデン出発時刻は、平日が21時25分、同35分。土休日は20時25分、同35分の各2便です。東京駅到着まで、途中のバス停には止まりません。
珍しい都バスの「四季」系統 命名の経緯は?
都営バスの系統名は、基本的に「渋12」のように、発着する駅の頭文字+番号という形で設定されていますが、例外もあります。たとえば渋谷駅~六本木駅~新橋駅を結ぶ「都01」や、上野駅と東大構内を結ぶ「学01」といった教育機関への輸送用路線です。
「都」は1980年代から「都市新バス」として設備やサービスの重点強化の対象とされた路線につけられたもので、「代表格」のような位置づけがなされ、現在でも「都」のつく系統の多くは乗車人員のランキング上位に挙げられます。
そのなかで「四季」系統は異例と言えるでしょう。東京都交通局は「イベント開催時などの特別輸送のために臨時系統を設定する際、会場名を冠するケースはあります。今回は『有明四季劇場』が会場であるため、このような系統名になりました」と話します。
実際過去には、コミックマーケットの開催時などに、東京国際展示場(東京ビッグサイト)への直行便として「国展01」や「国展09」などの系統が設定されたほか、江戸川競艇場のレース日に「艇07」、国立劇場での公演日に「劇02」といった系統名が設定されたことがあります。また、2019年に豊洲で開催された「バスまつり」では、「祭20」という系統名も誕生しています。
ちなみに、「四季48」の「48」については、「周辺を運行するバス路線に使われていない番号を選定しました」とのことでした。
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