象の鼻ホースで散乱ゴミ吸引! 高速道路の新型「路面清掃車」登場 開発の切実な背景

象のような長く巨大なホースを取り付けた新型「路面清掃車」をNEXCO中日本が開発しました。海外から車両やパーツを取り寄せて作成したオリジナル車両です。開発の背景には、切実な問題がありました。

“鼻”の存在感が凄すぎる新型路面清掃車

 車両の後部から、運転席の前面下まで巨大なホースが延びている――そんな存在感抜群の新型「路面清掃車」をNEXCO中日本が開発、2021年9月29日(水)に発表しました。

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NEXCO中日本グループが開発した新型路面清掃車(画像:NEXCO中日本)。

 この巨大なホースは、高速道路の路肩を徐行でクルマから降りずに路上の散乱ゴミを吸い込むためのもの。ホースの吸引部は前部バンパーに取り付けられており、運転席からの操作で左右にスライドでき、ゴミに位置を合わせて吸い込むことができるといいます。吸引されたゴミはホースを通り、車両後部のホッパーに集積されます。

 吸引できるものは主に、ペットボトル、空缶、布、ビニール、ゴム類など。1Lペットボトルに700mlの液体が入ったものも吸引できたそうです。吸引口より大きなものや、小さくて重たいボルト・ナット類などは吸引できないとのこと。

 NEXCO中日本によると、これはグループの中日本ハイウェイ・メンテナンス東名が開発した、日本で唯一のオリジナル車両だといいます。

 車両は、清掃車などのメーカーであるドイツのHako製。ホースとホッパーはオーストリア製、バンパーに取り付けられた吸引部のスライド部品はドイツ製、車両後部への追突を想定した衝撃緩和装置は日本製、といった具合で、様々な製品を組み合わせて開発しているそう。「同様の清掃車は海外にはありますが、高速走行ができないなどの課題があったため、オリジナルで製作しました」(NEXCO中日本)ということです。

 ではなぜ、わざわざオリジナルでこのような車両を開発したのでしょうか。

【存在感すげえ!】新型路面清掃車を写真でチェック!

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コメント

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1件のコメント

  1. 中味が別の液体にすり替えられていても大丈夫ですね