象の鼻ホースで散乱ゴミ吸引! 高速道路の新型「路面清掃車」登場 開発の切実な背景

象のような長く巨大なホースを取り付けた新型「路面清掃車」をNEXCO中日本が開発しました。海外から車両やパーツを取り寄せて作成したオリジナル車両です。開発の背景には、切実な問題がありました。

散乱ゴミ年間約600t 手で拾ってるんです!

 高速道路では交通管理隊や清掃作業員が定期的に巡回し、車線上の落下物やゴミなどを都度クルマから降りて回収しているとのこと。

 もちろん危険がつきまとう作業ですが、ポイ捨てなどで路肩やガードレールに落ちているペットボトルなどのゴミは、回収量にして年間約600tにもなるといいます。

 清掃車両に一般車が衝突し、前方で作業していた作業員や運転手が負傷する事故も発生しているなど、負担軽減と安全確保が課題に。このため、車両から降りずにゴミを吸引できる清掃車を開発したというわけです。

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ホッパーに集められていた回収ゴミ(画像:NEXCO中日本)。

 高速道路では従来から、走行しながら車両下部の回転ブラシでゴミを集めて吸引する「スイーパー」と呼ばれる清掃作業車もあります。しかしスイーパーの回転ブラシでは、ペットボトルをはじいてしまい、結局は手作業の回収になっていたそうです。

 新型清掃車の導入で、作業員が路上に降りる回数も7割程度削減できるとのこと。NEXCO中日本は10月からまず、圏央道の海老名IC~相模原IC間の路面清掃に試験導入し、2023年度以降に本格導入を予定しているということです。

【了】

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コメント

1件のコメント

  1. 中味が別の液体にすり替えられていても大丈夫ですね