「屋根、オープン!」で密無縁 2階建て「レストランバス」乗ってみた スタッフもスゴイ!

2階建てバスに乗りながら食事も楽しめる「レストランバス」に乗車。屋根を開閉できる2階席で、密とは無縁の観光と食事を体験しました。とはいえバスである以上、揺れは避けられない車内、設備だけでなくスタッフの工夫も光っています。

食事をしながら観光できるバス

 三密(密集、密接、密閉)を避けることがニューノーマルになった今の時代、人との社会的距離と換気が大切と言われています。そのようななか、2階建てオープントップバスに乗りながら観光ができ、さらに食事ができる、その名も「レストランバス」があると知り、2021年9月の休日に乗ってみました。

 今回乗車したのは、ウィラーエクスプレスが企画・運行する「京モダンメニュー朝食コース」。車内で和朝食をいただきながら、京都の観光名所を巡るというツアーです。基本的には車中見学ですが、1か所、下車観光も設定されています。なお、同社が京都で運行しているレストランバスはコロナ禍の2020年以降、状況に応じて運休と再開を繰り返しつつ、この9月18日から金曜・土休日のみ運行を再開したそうです。

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京都で運行されるウィラーのレストランバス(たかくわあいこ撮影)。

 こちらのバス、1階にはキッチンが完備されており、2階には冷蔵庫と客席があります。テーブルを見ると、動く車内で安心して食事がとれるように、滑り止めが敷かれていたり、グラスの大きさに合わせた穴が開いていたりして、グラスが倒れたりしないように工夫されています。

 京都駅を出発すると、早速お食事スタート。温かいお吸い物やごはんもある京会席です。すぐに五重塔で有名な「東寺」が見えてきます。続いて「西本願寺」を見たあと、さっそく下車観光スポットです。通常は「清水寺」が下車観光地なのですが、今は新型コロナの影響で観光駐車場が閉鎖されていることもあり、この日は特別に「六波羅蜜寺」へ案内されました。

 六波羅蜜寺――京都に住んでいる人でも、名前は聞いたことあるけれど、どういうところやったっけ……? となるかもしれません。「開運推命おみくじ」が有名だそうです。こちらは複数入った中からひとつだけ選ぶ一般的なおみくじとは違い、置いてある冊子から、自分の生年月日を探し、割り出てられた番号を申し出るというもの。つまり生年月日で、すでに自分が選ぶものは決められているという、おみくじというより占いのようなものです。かなり厳しいことが書かれていることも多いと、ガイドの方が教えてくれました。

 その他、このあたりの町名「西轆轤町(にしろくろちょう)」の由来や、古い町家の見分け方、町家の2階の天井が低い理由などなど興味深いお話を聞いてからバスに戻り、再び出発。食事も一段落し、デザートの練り切りが運ばれたころ、いよいよ「屋根オープン!」。

【食事は? 景色は?】レストランバスの旅を写真でチェック(20枚)

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