「屋根、オープン!」で密無縁 2階建て「レストランバス」乗ってみた スタッフもスゴイ!

2階建てバスの屋根を開けたとき、そこから見える景色とは

 屋根が開いた2階席は、風を肌で感じて気分爽快! 乗客どうしの適度な距離も保たれており、これぞ究極の「反・密」な乗りものではないでしょうか。テーブルにあるメニューやナプキンなどの紙類が飛ばされないように注意が必要なほどです。

 日本最古の歴史を持つ劇場「南座」、街中を流れる鴨川沿いの納涼床などを横目に、バスは川端通りを北に進みます。青空を直接仰げるのはもちろんのこと、「平安神宮」の大きな鳥居を間近に見上げるのは初めての体験でした。そのあとも「京都御苑」「二条城」「東本願寺」などを観光しつつ、最後は京都駅前にそびえる「京都タワー」を見上げてツアーは終了です。

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客席のテーブルにはグラスが揺れないよう穴が(たかくわあいこ撮影)。

 動く車内でバランスを取りながら、スタッフの方が注意深く食事や飲み物を提供してくださる様子を見ていると、飛んでいる航空機内で自分(たかくわあいこ:元外資系航空会社CA)も足を踏ん張りながら、でもそんなことは見せないようにできるだけ笑顔で、お食事やお飲み物をお出ししていた頃のことを思い出しました。もちろんバスの運転手さんもパイロットも、お客様に快適に過ごしていただけるよう、常に安全運転、安全運航に努めていますが、突然の揺れはどうしても起こってしまうもの。食事や飲み物、とりわけ熱い飲み物などを誤ってお客様の上にこぼしでもしたら大変なことです。

 そうしたことが起こらないよう、予測できない揺れに備えつつ、お客様の様子も伺いながら旅を快適に、楽しく過ごしていただこうと思う姿勢がとても共感でき、またとても懐かしく感じました。東京にもレストランバスが走っているそうなので、こちらも是非乗ってみたいと思います。

【了】

【食事は? 景色は?】レストランバスの旅を写真でチェック(20枚)

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