ルフトハンザ・カーゴのMD-11F退役へ ヨーロッパから3発エンジン機が消滅

残るはアメリカの航空会社のみです。

欧州最後の3発エンジン機 退役のカウントダウン

 ドイツの貨物航空会社であるルフトハンザ・カーゴは2021年9月29日(水)、追加発注していたボーイング777F型貨物機2機が、フランクフルト国際空港に到着したと発表しました。

 これに伴い、現在使用しているMD-11F型貨物機は退役させるとのことで、これによりヨーロッパから3発エンジン機が姿を消すことになります。

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ルフトハンザ・カーゴのMD-11F型貨物機(画像:ルフトハンザ・カーゴ)。

 すでに旅客型のMD-11は全世界から退役済みで、現在運用されているのはすべて貨物型であるMD-11Fのみです。ルフトハンザ・カーゴは1998(平成10)年により同機を使用してきたものの、23年で運用を終えます。

 最後の運航は10月15日にフランクフルト国際空港へ着陸して幕を閉じるそうで、その前にカイロやテルアビブ、シカゴ、ニューヨークなどを飛んで回るとのこと。なお、このラストフライトに合わせ、機体には「Farewell」と「Thank you, MD-11」の文字が書き込まれるといいます。

 このルフトハンザ・カーゴからの退役により、MD-11Fを運用する航空会社はフェデックス、UPS、ウエスタングローバル・エアラインズと、北米の貨物航空会社だけになる模様です。

【了】

【新旧比較】ルフトハンザ・カーゴのMD-11Fとボーイング777Fを見比べ

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