空想メカ現実に? 翼も付替え可能なモジュラー軍用機 ロールスロイスなど協力、優位性は

コックピットを載せ替えられればニーズにピッタリ?

 航空自衛隊T-4のような中等練習機とLIFTでは、要求される飛行性能もコックピットの電子機器も大きく異なります。このためLIFTを必要とする諸外国の空軍は、中等練習機とは別個に練習機を導入しなければならないものの、その負担は小さくありません。

 そこでアエラリスは、要求される飛行性能が異なる中等練習機、高等練習機の双方で使用できる「モジュラー構造の軍用機」の開発構想を2015(平成17)年に発表しました。共通化された胴体コア部分へ、用途に最適化された後部胴体モジュールや主翼、単発(エンジン1基)と双発(エンジン2基)が選択できるエンジンナセル(エンジンを収容する筐体)を組み合わせるという発想です。

 では、この発想の優位性はどこにあるのでしょうか。

 例えば韓国のKAIとロッキード・マーチンが共同開発したT-50や、イタリアのレオナルドが開発したM346といったLIFTからは、飛行性能や搭載する電子装置が戦闘機に近いこともあり、軽戦闘機/軽攻撃機型も開発されています。T-50の軽戦闘機/軽攻撃機型F/A-50は韓国空軍とフィリピン空軍、M346の軽戦闘機/軽攻撃機型M346-FAはナイジェリア空軍に、それぞれ採用されています。

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イタリアのレオナルドが開発した“練習機兼”軽戦闘機M346-FA(竹内 修撮影)。

 高性能化に伴い価格も高い第一線級の戦闘機の数を揃えられない中小国にとって、LIFTをベースとする軽戦闘機/軽攻撃機は魅力的な存在であることから、今後も一定の需要が見込まれています。ただ、F/A-50とM346-FAは練習機型と同様の複座機です。

 これに対しアエラリスは、モジュラー構造の軍用機ならば単座型のコックピットモジュールに載せ替えることも可能であるとして、既存のLIFTベースの軽戦闘機/軽攻撃機よりも本格的な軽戦闘機/攻撃機とする構想も示しています。

【七変化!】翼もエンジンも「付け替え」戦闘機のバリエーション(画像5枚)

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