40年不変“荒野のベーシックカー”乗り味は ロシアSUV「ラーダ・ニーヴァ」いよいよ変化へ

「ラーダ・ニーヴァ」に乗ってみる!

 乗ってみると、当たり前ですが1970年代のプリミティブな乗り味。それも新車の状態ですから、タイムマシーンで70年代に戻ったかのようです。

 シートは柔らかで座り心地が良く、ストロークがあり粘る足回りのおかげで、乗り心地もしなやかで意外と良い。マニュアルシフトを駆使して非力なエンジンに頑張ってもらうと、決して速くはないですが、トルクがそれなりにあり、意のままに操れる……。

 何かに似ていると思ったら、初代フィアット「パンダ」です。それもそのはず。アフトワズの前身であるヴォルガ自動車工場は、1966(昭和41)年にフィアット124のライセンス生産から始まった会社であり、その技術やデザインが、ラーダ各車に受け継がれているからなのでしょう。実際、日本でニーヴァを購入する人には、初代パンダの元オーナーが多いそうです。

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ロシアの極寒の田舎道を走るラーダ・ニーヴァ(イシグロン撮影)。

 アフトワズは現在、ルノー・日産アライアンスの一員です。そのため、ニーヴァは年々マイナーチェンジされ、品質が劇的に向上、乗り心地や操作感がなめらかに進化しています。パワーウインドウや電動調整ドアミラーなどの便利な装備も追加され、エアコンも日本の夏でも全く問題ないほど、キンキンに冷えるようになっています。

【写真で見る】「ラーダ・ニーヴァ」の内部&豊富なバリエーション

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