「巨大な円筒形の帆」ローターセイル検討へ 巨大ばら積み船がエコに? 商船三井
20万トン級!
鉄鉱大手ヴァーレと共同検討
商船三井は2021年11月2日(火)、ブラジルの鉄鉱大手ヴァーレ社と、風力を活用した推進補助装置「ローターセイル」を既存の20万トン級ばら積み船へ搭載することについて、共同で検討することを合意しました。
主に製鉄用原材料の鉄鉱石を海上輸送する際に排出される温室効果ガスの削減が目的です。ローターセイルは、航行中、回転しているローターに風が吹き込み、その周りに圧力差が生じることで推進力を得ます。自然エネルギーを電気などに変換することなく、高い推進効率が得られるのが特徴で、これにより化石燃料の使用を低減することができます。
商船三井は、2018年に新造ウルトラマックス型ばら積み船へローターセイルを世界で初めて搭載した英国のアネミイ社(Anemoi Marine Technologies Ltd)の協力も得ながら、今後搭載するローターセイルの数や、GHG削減効果を検討・検証していくとしています。
ちなみに、ヴァーレ社が5月に32万5000トンクラスのばら積み船へ搭載したローターセイルセイルは、1本の高さが24m、直径が約2mでした。
【了】
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