成田空港「千葉港に新桟橋→空港機能強化!」なぜ? 成田の超ユニーク運用が関係
災害にも強い!がウリです。
約10年の歳月をかけて
成田空港を運営するNAA(成田国際空港)が2021年11月1日(月)、千葉港頭石油ターミナルへ30年ぶりに新桟橋が完成し、12日(金)より供用を開始すると発表しました。この桟橋は、6000トン級のタンカーが着桟可能で、成田空港の機能強化による将来の給油量の増加への対応、大規模地震などの災害時における継続操業を目的とするといいます。
成田空港で航空機に供給されるジェット燃料は、タンカーで千葉港まで運ばれたのち、そこから約47Kmのパイプで運ばれます。通常、空港にあるジェット燃料は、タンカーやタンクローリーで届けられるのが一般的で、成田の供給方法は国内でも唯一のものです。
今回の桟橋は構想から約10年の歳月をかけて完成。災害に対して強靭な施設を整備することを目的とし、耐震補強を施しました。また、波風の影響を受けにくい千葉港内港へ大型タンカー用の桟橋を整備することで天候に左右されることなく着桟が可能となり、またタンカーからの荷揚げ時間を短縮する「2系統同時揚油方式」を採用することで、桟橋の稼働率を向上させることを実現したとのことです。
NAAによると、今回供用された新桟橋の千葉港頭石油ターミナルにおける揚油能力は、従来の約1.4倍の年間900万KLまで取扱うことが可能とのこと。「今後の成田空港の機能強化による航空需要の増加にも対応できる」としています。
【了】
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