「返して」みんなが払った自賠責の運用益6000億円どうなる? 財務省の借金 迫る期限

自動車関連の「強制保険」である自賠責保険。その運用益1兆2000億円を国交省から借りた財務省との覚書の期限が迫っています。本来は交通事故被害者の救済などに使われるはずの、残り約6000億円の“借金”、どうなるのでしょうか。

15年途絶えた返済が再開 しかし利息分にも満たず

 財務省の貸出は、本来1500億円と合計した7500億円ぶんの被害者救済の財源となるべきものでした。財務省は15年ほど返済0円でしたが、麻生太郎財務相就任時の2018年から返済を再開、4年間で159億円を返済しました。ただ、国交省は「年1%で運用されている」というので、財務省は利息分も返済していないことになります。

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国土交通省。自賠責の運用益の繰り戻し問題について、財務省と協議に臨む(中島みなみ撮影)。

 過去の「覚書」は、返済の繰り延べ期間を定めて「予期しない資金手当の必要が生じると見込まれる場合には(略)繰り上げて必要額を繰り戻す」という簡単な内容です。完済を求める交通事故被害者団体や自動車ユーザー団体は、2018年の覚書から返済計画を盛り込むべきだと主張してきました。

 12月中旬の決着をにらみ、両省は協議に入ります。斉藤鉄夫国交相は、こう話します。

「国土交通省では自動車安全特別会計の積立金(前述の1500億円+貸金6000億円)などを財源として自動車事故被害者の救済事業などを実施。極めて重要な事業だと思っている。覚書最終年度であることを踏まえて、一般会計からの繰り戻しについて、しっかり財務大臣と議論していきたい」

【了】

【噂は本当だった】鉄道大好き斉藤大臣の執務室(写真)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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コメント

1件のコメント

  1. 高速料金はじめありとあらゆる公的料金をこれでもかと値上げに走る姿勢は、まさに日本沈没へまっしぐら。まずは、議員の歳費軽減および過大な歳費を必要として議員を職業と考えるような選挙制度や国民意識を改善することが先でしょ。

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