日本で広がる? はとバス導入の新型2階建てバスの今後は 英領北アイルランド製

はとバスが導入した新型の屋根なし2階建てバスが、製造メーカーのある北アイルランド開発庁後援のもと、駐日英国大使館で披露されました。今後、2階建てバスの新たな選択肢として広がっていくのでしょうか。

英国大使館で披露された新型2階建てバス

 日本国内で製造されていない2階建てバス、その新たな選択肢となるのでしょうか。

 はとバスが導入した新型2階建てバス「エクリプス・ジェミニ3」が2021年11月16日(火)、東京の駐日英国大使館に登場。メディア向け撮影会が実施されました。

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エクリプス・ジェミニ3。英国大使館にて(中島洋平撮影)。

 会を主催したのは、英領北アイルランド開発庁の日本事務所です。このバスは北アイルランドに拠点を置くライトバス社がボディを製造したもので、はとバスが日本で初めて導入し、2021年4月に定期観光バスとして運行を開始しました。それを機として、コロナの影響が落ち着いた状況下、製造業が盛んな北アイルランドの優れた工業製品を紹介するために開催されたのが、今回の撮影会です。

 ライトバス社は2019年、イギリス本国のバンフォード・バスカンパニーに買収されましたが、いわゆる「ロンドンバス」のメーカーでもあり、北アイルランドではライトバスの名で広く知られているとのこと。車体の高さを低くするなどして日本向けに製造されたエクリプス・ジェミニ3は、日本版ロンドンバスともいえなくもありません。ただし、シャシーとエンジンはスウェーデンのスカニア製です。

 2階建てバスとしての最大の特徴は、「軽さ」にあります。ジェイ・バスが製造する日野といすゞの大型観光バスや、日本で導入が広がるスカニアのシャシー・エンジンとバンホール(ベルギー)のボディを採用した2階建てバス「アストロメガ」の総重量がそれぞれ1万6190kg、1万9725kgに対し、エクリプス・ジェミニ3の重量は1万5460kgです。従来の2階建てバスは、重い車体を支えるために後輪が2軸でしたが、エクリプス・ジェミニ3は軽量化により1軸となっています。

 このため「(2階建てバスでも)ハンドルはかなり切れますよ」と、はとバス取締役の松井洋一さんは話します。実際、大使館正門前の傾斜した狭いスペースで、大きな車体を素早く切り替えしていたのが印象的でした。

【最新の2階建てバス「エクリプス・ジェミニ3」写真で詳しく!】

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コメント

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2件のコメント

  1. わざわざ輸入するならそこはEVでしょう。でないと日本国内に誤ったメッセージを発することになります。まだエンジンでいいんだ、と。 

    太平の眠りを醒ます電動車…

  2. そもそも英領北アイルランドという表現は積雪なのか?
    あそこは一応イギリスの”州”の一つのはずだが。
    "Invest Northern Ireland"があるから英領というのなら、かつて北海道開発庁(現:北海道開発局)や沖縄開発庁(現:沖縄振興局)があったから、日本領北海道や日本領沖縄というのかね?