日本だと「あたご」「むらさめ」に匹敵か 軍艦に「バイエルン」の名が4度も使われたワケ

2021年11月上旬、約20年ぶりにドイツ軍艦が来日しました。その艦はフリゲート「バイエルン」。実はこの艦名、ドイツにとって伝統ある軍艦名で、150年ほど前から使われ続けています。どのような艦がその名を背負ってきたのでしょうか。

約150年前に生まれた初代「バイエルン」

 行く行くは、イギリス海軍を追い越そうと夢見たドイツ帝国海軍は、初の装甲艦としてカイザー級を2隻建造、それぞれ「カイザー」「ドイツ」と名付けます。そして、その次に造ったのがザクセン級でした。

 ザクセン級装甲艦は、ドイツ帝国の礎となった主要4国、ザクセン王国、バイエルン王国、ヴュルテンベルク王国、バーデン大公国の名を各艦に冠しました。こうして初代「バイエルン」は誕生したのです。

 装甲艦「バイエルン」は全長98.2m、最大排水量7742トンで、乗員数は約310名でした。最大速力は14ノット、単装25.9cm砲6門のほか、単装8.8cm砲8門や単装45cm魚雷発射管2基、単装35cm魚雷発射管3基を備えていました。1881年8月4日に竣工しましたが、第1次大戦前の1900年に軍艦籍から除籍され、その後は浮倉庫として同大戦が終結した1918年まで使用されました。

Large 20211124 01
装甲艦「バイエルン」(画像:アメリカ海軍)。

 2代目は、バイエルン級戦艦のネームシップで、第1次世界大戦中の1916年6月30日に就役しました。就役が遅かったのでユトランド沖海戦には参加できませんでしたが、いくつかの戦いに参加し、機雷に触れて損傷したこともあります。ドイツ敗戦後はスコットランド北東部のオークニー諸島の中央部にある入江でイギリス海軍の根拠地のひとつ「スカパ・フロー」に抑留されたものの、同海軍への引き渡しを拒んで自沈。1934年に浮揚され、スコットランドのロサイスにて解体されています。

 戦艦「バイエルン」は全長179.4m、排水量は約2万8000トンで乗員数は1100名です。最大速力は22ノット、38cm連装砲塔4基のほか、単装15cm砲16門や単装7.5cm砲20門、8.8cm高角砲8門、60cm水中魚雷発射管5基を備えていました。なお同型艦としてほかに3隻が建造されていたものの、就役したのは「バイエルン」の他に2番艦「バーデン」1隻だけで、残り2隻は進水こそしたものの完成せず、戦後に解体されています。

【写真】自沈を選んだ誇り高きドイツ帝国海軍の戦艦「バイエルン」ほか

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス