• 2021.12.22
• 野口翔五

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クリスマスのデートといえば、イルミネーションでしょうか。今年は北海道で、クリスマスシーズンにイルミネーションよりも珍しい、一般道を走行する戦車を見ることができます。

約3日に1回、戦車が公道を通る街

　ひとりの旅行でも、デートなどでも、普段見かけることがない乗りものを見かけると、テンションが上がる人もいるかもしれません。そんな人にうってつけという場所が北海道千歳市にあります。ここでは、公道を走る「戦車」を間近で見られるのです。

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　千歳市には「C経路」と呼ばれる道路があります。陸上自衛隊東千歳駐屯地と北海道大演習場のあいだの公道約10kmを指し、ここでは戦車などの装軌車両といった自衛隊車両が、訓練や演習のための移送で走行します。装軌車両は道路の安全を確保しながら低速で走行するものの、一般車両と混在して走ります。

　経路上にはスーパーやコンビニ、保育園なども存在。千歳市外の人が戦車の走行に遭遇したらびっくりするかもしれませんが、北海道の陸上自衛隊に勤務した経験のある人に聞くと、その地域では当たり前の光景となっているそうで、住民は特に驚く様子もないのだとか。

　では実際に、どのくらいの頻度で戦車がC経路を通行しているのでしょうか。千歳市はウェブサイトで「Ｃ経路通行予定のお知らせ」として自衛隊車両の通行スケジュールや、その車両の種類などを市民に知らせています。2021年12月は10日、20日、21日、23日の通行が予定されており、まさにクリスマスシーズンど真ん中です。

　スーパーやコンビニなどの横を一般車に混じって戦車が通る光景を写真に収めようとする人も少なくないようで、SNSでは多くの写真が見られます。もしタイミングが合うのであれば、趣向を変えてあえて戦車を見に行く、というのも面白いのではないでしょうか。ちなみに国内では、千歳市以外にも戦車が通る公道があります。

【了】