広い道路でも「最高速40km/h」…なぜ? 世界自然遺産で脚光「西表島」観光が特殊な理由

西表島の道路事情とは?

 同センターの担当者の担当者によると、自然生物のロードキル減少を図るべく、同島の道路にはさまざまな工夫が凝らされているといいます。以下はその一例です。
・道路の下へ動物用のトンネル(アンダーパスやネコボックスと呼ばれています)を123か所設置。
・ヤマネコがよく路上に出てくる場所には、ゼブラゾーン(振音舗装)や道路標識を設置。
・島内の道路の制限速度を40km/hに設定。この遵守を呼びかける。

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西表島での「ビーチクリーンアップ」の風景(乗りものニュース編集部撮影)。

 なお一方で、同島では、自然・歴史・文化など地域固有の資源を生かした観光を成立させる「エコツーリズム」の取り組みも進んでいます。西表島エコツーリズム協会を中心に実施されているのが、海岸清掃活動「ビーチクリーンアップ」。同島で問題となっているのが、海岸線に貯まる中国などからの漂着ゴミなのだそうです。

 同協会の徳岡春美事務局長は「自然観光を守っていくのは、島民だけではできません」とコメントしています。

【了】

全国でたぶんここだけ!? 西表島の道路標識

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コメント

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1件のコメント

  1. 島民以外の来島者は、日没後〜夜明け後明るくなるまでレンタカー運転してはいけないという島独自の法律というかルールを作ったらいいのに。気をつけてとかスピード守ってとか、観光客が守ると思いますか?性善説は通用しないんです。現実を見ましょう。