ヤマハ「TW200」 テレビドラマで人気爆発 キムタクが乗りこなした“スカチューン”とは?
テレビや映画に登場したバイクにあこがれ、乗り始めたという人も少なくないのではないでしょうか。約20年前、テレビから人気に火が付き、爆発的なブームを巻き起こしたのが、ヤマハ「TW200」です。木村拓哉さんが乗りこなすバイクのチューンにも注目が集まりました。
“スカチューン”が大流行したバイク
昨今、ホンダ「レブル250」といった小型バイクが人気を呼んでいますが、およそ20年前にも販売台数が大きく伸びた時期がありました。当時その中心にあったのが、ヤマハの「TW200」です。
きっかけは2000(平成12)年にTBSで放送されたドラマ『Beautiful Life ~ふたりでいた日々~』です。木村拓哉さんと常盤貴子さんが主演を務め、平均視聴率32.3%、最高視聴率41.3%という大ヒットを記録しましたが、その中で木村拓哉さんが乗っていたのがTW200でした。
TW200が発売されたのは1987(昭和62)年のこと。TWは「トレイルウェイ」の略で、「バルーンタイヤ」と呼ばれる極太タイヤが特徴的なオフロードバイクとして登場しました。これが1990年代後半から「スカチューン」と呼ばれるカスタム車として一躍人気を高めました。
スカチューンはその名の通り“スカスカにチューニング”することで、サイドカバーやバッテリーを外したり、ウインカーやライトを小さくしたりなど、とにかく必要最低限のパーツにまでスカスカに。『Beautiful Life』で木村拓哉さんが乗っていたものもスカチューンが施されていました。
90年代後半からのスカチューンブームに加えて、2000年のドラマの影響で、TW200の人気はさらに加速。2002(平成14)年には「TW225」とサイズを変えてモデルチェンジも行われましたが、排ガス規定により、2008(平成20)年に生産が終了してしまいました。
そんなTW200、実は海外では生き残っています。
北米向けの輸出仕様車として、2021年現在も新車が登場しているのです。従来のTW200の形をしっかりと継承しており、特徴的なバルーンタイヤももちろん装備されています。2000年当時のTW200と見た目で違う点と言えば、ヘッドライトが初期型と同じ角型になっているあたりでしょうか。日本販売を望む声も少なくないようです。
【了】
え?
ロングバケーションでしょ