「駅名の“旧国名”をとりたい」なぜいま実現? 札沼線から“石狩”つく駅消滅へ

札沼線の「石狩当別」「石狩太美」駅がそれぞれ「当別」「太美」駅に改称します。自治体の要望が叶った形ですが、そもそもなぜ旧国名の削除を望んだのでしょうか。これにより、札沼線に数多くあった「石狩●●駅」はゼロになります。

新駅「ロイズタウン」開業とともに近隣2駅も改称

 2022年3月12日のJRダイヤ改正に合わせ、北海道の札沼線(学園都市線)では、当別町の石狩太美(ふとみ)駅、その隣の石狩当別駅がそれぞれ「太美」「当別」駅に改称します。駅名から旧国名の「石狩」が取れる形ですが、改称からしばらくは列車の行先表示に「石狩当別」「当別」が混在するとして、2月現在、JR北海道がウェブサイトで注意を呼びかけています。

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札沼線の電車(柘植優介撮影)。

 今回の改称は、同じ当別町内に新駅「ロイズタウン」駅が開業するのとセットで行われることとなりました。同駅は菓子メーカーのロイズコンフェクトと当別町が整備費用を負担する、いわゆる請願駅ですが、石狩太美駅と石狩当別駅の改称も、当別町がJR北海道に要望していたといいます。

 とはいえ、駅名の変更にも相応の費用と準備が必要になります。旧国名付きで他地域の同名駅・同音駅などと区別された駅名は珍しいものではなく、今回は町村合併などのタイミングでもありません。なぜ改称されることになったのでしょうか。

【札沼線が新十津川まで走っていた頃 懐かしの写真】

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コメント

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5件のコメント

  1. 北陸新幹線の駅が新武生になるのではと見越したか、福井鉄道が武生新の駅名を一度は捨て越前武生として混同を避けるべく動きましたが、そのあと武生市は(他に越前町があるのに)合併し越前市となり新幹線の駅も越前たけふと発表されましたね。福鉄の駅の再度の改称には上記のような顛末があったのではと想像します。

    • 旧国名ではありませんが京阪大津線の浜大津駅の名前がなんと変わったかうろ覚えで、乗換案内appで浜大津と入力しても、最近はやはり候補が増えすぎてしまう不便があるのか、前方一致検索らしく出て来ず参りました。関西の流行りのようですが伝統の駅名を弄る必然性が薄いように感じます。

    • 「びわ湖浜大津」駅へ改称しましたな。
      近年、京阪は観光等への影響を考慮して
      2008年:丸太町→神宮丸太町/四条→祇園四条(「祇」はネ+氏)/五条→清水五条
      2018年:浜大津→びわ湖浜大津/別所→大津市役所前/皇子山→京阪大津京/坂本→坂本比叡山口
      2019年:深草→龍谷大前深草/八幡市→石清水八幡宮
      と駅名バタバタ変える傾向が……。まぁ阪急も「梅田・河原町・三宮」をそれぞれ「大阪梅田・京都河原町・神戸三宮」と変更したりしてます(阪神も梅田・三宮を同様に変更)。

  2. 上越新幹線は上越市を通らないし、上越市にある上越妙高駅は北陸新幹線の駅だから、かなり間違いやすい。
    上越新幹線は新潟新幹線とかに改称してもいいんじゃないの?

    そもそも上越市は上越後(かみ·えちご)という意味だったし、上越新幹線の元になった上越線は上州·越後(じょうしゅう·えちご)の意味からきている。
    まあ直江津市と高田市の合併の時点で上越市になった事が失敗だったんだろうね。

  3. 太海−太美は青梅−青海に通じるものがあるな