札幌延伸への布石? 大宮始発の新幹線「はやぶさ101号」が狙うのは

東北・北海道新幹線に大宮始発、新函館北斗行きの臨時「はやぶさ」が登場。今後は多客のほか閑散期にも拡大していきたいとのことですが、その背景は。JR東日本の狙いを考えます。

大宮→函館が約4時間

 開業から3年目を迎えた北海道新幹線に、2018年6月から新たな列車が登場しています。北海道の観光シーズンに合わせて6月23日(土)と30日(土)に運行された、大宮始発の東北・北海道新幹線「はやぶさ101号」新函館北斗行きです。北海道内での滞在時間を延ばすために定期列車よりも早い時刻に到着する設定が特徴です。

Large 180710 ohmiyahatsu 01
北海道新幹線の新函館北斗駅に停車しているE5系とH5系(2016年10月、恵 知仁撮影)。

 大宮始発の臨時新幹線は2017年から新青森行きとして運行されていますが、北海道新幹線まで乗り入れる列車は今回が初めて。7月5日付の『東京新聞』によると、同紙の取材に対してJR東日本関係者は、大宮始発列車の乗車率は8割以上と好調で、夏休みや大型連休だけでなく今後は閑散期にも拡大していきたいとしています。

 JR東日本がなぜここまで力を入れているのかというと、大宮始発の新幹線は単なる多客期の臨時列車ではなく、航空機に対抗するための戦略的な位置付けの列車となっているからです。

 大宮始発の臨時「はやぶさ101号」は、大宮を朝6時ちょうどに出発し、新函館北斗に9時41分に到着します。函館本線の臨時「はこだてライナー」に接続し、函館到着は10時9分です。

 定期の一番列車「はやぶさ1号」は東京6時32分発、大宮6時58分発、新函館北斗10時57分着。乗り換えて函館には11時25分に到着しますから、「はやぶさ101号」を使えば1時間15分も早く到着することができます。

この記事の画像をもっと見る(2枚)

画像ギャラリー

  • Thumbnail 180710 ohmiyahatsu 02
  • Thumbnail 180710 ohmiyahatsu 01

関連記事

最新記事

コメント

6件のコメント

  1. 北海道新幹線が札幌延伸したら、間違いなく仙台駅〜札幌駅の区間列車も登場すると思うな。
    勿論、速度も大事だけど時間が掛かるなら値下げしても良いと思いますな。

  2. 大宮駅は、東海・山陽道新幹線における新横浜駅と同様、東京圏の「玄関・サブターミナル」機能を既に有していると思います。

    ご指摘のとおり、北海道新幹線札幌開業後、ますます同駅の拠点性は高まりますね。

  3. 前の文字変換ミス、修正します。
    東海道・山陽新幹線です。

  4. 大宮~東京間の容量が逼迫しているので今のうちに大宮発着の実績を作っておきたいのでしょうね。
    今後は上越・北陸系統でも曜日・時間帯によって大宮発着を試行していくことでしょう。

    札幌延伸開業に向けては、盛岡以北の整備新幹線区間における260km/h制限の緩和も必須でしょう。
    国としてはそれにかこつけて貸付料値上げして佐賀や京都あたりの新幹線建設費に廻そうとするでしょうけど…

  5. 『はやぶさ〇号』という呼称ではなく、列車番号に注目すべきだな。むかし松山千春が「見送れば夕焼け」と歌った『はつかり5号』の列車番号は(1M)、停車駅を極力減らして青森へ急いだ。そして『青函連絡船1便』『おおぞら1号(1D)』とつないで札幌までの最速リレーを果たしたものだった。本気度は列車番号に宿る。

  6. 今度、新幹線機構が線路の使用料の値上げでスピードを上げられるかもしれないらしいから、4時間の壁は盛岡〜新青森の320km/hで破られるかもね。